名選手を育てたコーチ達にU12の選手のランキングを聞いた時の返答


8月から12週間に渡って世界中のテニス環境を見て回った旅の中では、良い選手を見つけると年齢やランキングを聞いていました。地域のランキングは聞いても、その地域自体がどれくらいのレベルかわからないので、いまいちピンと来ないのですが、とりあえず会話のウォーミングアップ程度に聞いていました。その中で、過去に世界のトップ選手の育成に携わった2人のコーチが同じような返答をしてくれたので紹介します。

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バルセロナのピノコーチ

後ろ姿の写真しかなくてすいません。あまり英語が得意ではないピノコーチ。スベトラーナ・クズネツォワ選手の育成に携わっていました。実は14年前のバルセロナ留学時代、私もよく指導してもらいました。

#blessed #passion @wtafinalssg @wta p.s:the next thought 💭 was how to get up 😝

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『あそこでプレイしている小さい子はバルセロナでは何位くらい?』

『多分5位くらいだったかな。。。まだ12歳だからランキングは、あまり気にしていない。それよりも大切にしなければならないことがたくさんあるからね。』

『確かにそうだね。クズネツォワもそうだった?』

『もちろん。かなり強くなるまで基本的な練習しかしなかったし、徹底して基本的な戦い方を擦り込んだよ。』

『強い選手ほど基本を疎かにしがちだけど、よく徹底してやれたね。』

『それを徹底するのがここのアカデミーのコンセプトだからね。彼女はお母さんも競輪のアスリートだったから、そのあたりの理解はものすごくあったよ。』

『俺なんてATP1点取るまでは、基本中の基本しかやらないって言われて、結局取れなかったから、1年3ヶ月ド基本ばかりだったよ。』

『それが練習だ。』

『わかっとるわい!!』

てな感じの会話でした。年代別に取り組まなければならない基本があり、12歳という年齢は将来に向けての土台作りに大切な時期です。土台がしっかりしていなければ、上にたくさんの物を積み上げることができません。

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フロリダのサビアノコーチ

フロリダのサビアノコーチです。彼はウージニー・ブシャール選手の育成に携わっています。

Genie beat Konta two days ago but then lost today to Domi Cibulkova:( she fought hard and will definitely win one day!!!

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『あそこの上手い男の子はこの地域で何番くらいですか?』

『そんなことより、あの子はあのままでいいと思うか?』

『(その聞き方は良くない時に聞く聞き方でしょ)試合をじっくり見てないから何も言えないけど、何か不満を感じてるようですね。』

『今は試合では勝っている。でもあの子はそれで満足してしまって、私の言うことを聞こうとしない。』

『日本にもそう言う選手はいますよ。で、何歳?』

『13歳だ。他の子よりも発育がよく、手足が長いので今は勝てている。でも数年後はわからない。』

『発育のスピードは±2と言われてます。最終的にプロを目指すなら発育の差はなくなるわけで、発育の速さを差っ引いた実力を理解して練習する必要がありますよね。』

『でも彼はやろうとしないんだよ。』

その後もクラブハウスの部屋の中で、低年齢時の土台作りの大切さ。プロになるための10代の使い方について話し合いました。基本は本当に大切。でもその大切さに気づかない選手がいると嘆いていました。

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テニスの練習は意外と地味なことの繰り返し

はっきり言って、テニスの練習は地味な反復練習が多いです。私は偶然、14年前のバルセロナ留学中に、プロ予備軍だったマレー選手やモナコ選手がどのような地味な練習を日々行なっていたのかを見ることができました。それらを見たことで納得できることがたくさんあります。コツコツ基本を積み重ねましょう。

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