行動して挑戦することで得られる経験値。海外選手の異質なメンタルの強さを経験して得られること。
私が26歳の時、留学していたバルセロナで共に頑張った仲間(先輩)が、現在ジュニアを連れてコーチとして南米遠征にチャレンジしています。LINEでやり取りしましたが、貴重な経験を積むことができているようです。コロンビア・エクアドル・パラグアイ・ブラジルと渡る5週間。素晴らしい活動だと思います。
日本の選手との対戦では経験できない精神的な強さ
そのコーチとのやりとりで出たのは、海外の選手の精神的な強さについてです。日本の選手も精神的には強いのですが、強さの質が違います。これはテニスのレベルに関係なく、行動することで経験できる異文化体験です。日本人とは異質な海外で経験できる精神的な強さをあげてみます。
・練習と試合が全然違う
・ギアを下げる時がある
・ギアが上がりそれを維持できる
練習と試合が全然違う
練習マッチでは、あっさり諦めてしまう選手が、本番の試合になると全く諦めずに最後まで戦い抜きます。日本だと練習マッチでメンタルが弱い選手は、本番でも弱いのですが海外ではその公式は成り立ちません。練習マッチは所詮練習だという意識が働いています。
ギアを下げる時がある
これは3セットマッチということも影響していますが、明らかにギアを下げることがあります。分かりやすく言うと、やる気を無くして勝利への意志が感じられないプレイをすることがあります。でもこれが要注意で決して勝つことを諦めているわけではありません。流れがないのに頑張っても意味がない。と言わんばかりです。日本人にはないタイプです。日本人は一旦切れてやる気がなくなると、二度と帰ってきません。
ギアが上がりそれを維持できる
高いレベルの集中状態に入って、そこからなかなか出てきません。プレイが攻撃的になり、こちらもさらに攻撃的に行こうとするのですがどうしても積極性で相手を上回ることができません。大切なポイントは自分から掴み取るしかないと言うことを遺伝子レベルで知っているかのようなプレイをします。
異国の文化に触れて自国の良さを確認する
私自身の留学中の経験、そして海外にジュニアを引率し、試合を見てきた経験から言うと、日本人は、大きな波がなく平均して高いメンタルを維持できると言う強さを持っていると思います。我慢強く・粘り強く戦い抜くことができます。これは海外の選手からすると脅威だと思います。自分に自信を持ち、異国の異質な強いメンタルのエッセンスを学ぶことで人間的にも大きく成長できると思います。
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