海外にあって日本にはないグレード別の大会。


錦織選手や大坂選手のジュニア時代の戦績を調べてきました。負けながらも少しずつポイントを積み重ねて、上のレベルにチャレンジしていく様がわかっていただけたと思います。

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そうは言っても今の環境で同じようなスケジューリングをすることは難しいと思います。ヨーロッパジュニアツアーのETAやITFの大会の特徴は、

①統一されたポイントシステムがある
②大会がグレード別
③各カテゴリーの大会が色んな地域で行われている

ことです。

①統一されたポイントシステムがある

大会のアカウントを作成してポイントを取るとランキングが付きます。ヨーロッパや世界中で何位というランキング付きます。現在の日本では各都道府県の順位は出ても、日本で何位かまでは出ません。

②大会がグレード別

ITFジュニアならグレード5からグレード1まであり、その上にはグレードAなどもあります。特徴は、ポイント持っていればその分、高いグレードの大会にエントリーできることです。日本の場合、全国大会に出るには、ランキングが高い選手でも、それに準ずる地域大会の予選に出なければなりません。

③各グレードの大会が色んな地域で行われている

高いグレードの大会も低いグレードの大会も各地域に散らばっています。どの大会もその地域の選手の参加が多くなり、その地域の強化に役立ちます。また開催地域にはWCの枠も多く与えれるので、同じく強化に役に立ちます。日本でも関東・関西・中部・九州などに全国大会が散らばっていて各地域でレベルが高い大会が行われています。少し規模は小さいですが、関西で行われている関西サーキットという大会は、関西全県を回って行われて、開催県はその県の選手が多く出られるシステムをとっています。

①と②が日本にはない。

日本に足りないのは、①と②です。この2つはリンクしています。統一されたランキングシステムがないので、グレード別の大会が開催できません。全国大会に出ているような選手でも、年間のほとんどは各都道府県の大会か地域の大会に出ています。おそらく年間の勝率は錦織選手のジュニアの頃よりも高いのではないかと思います。日本のシステムも長い年月をかけて、たくさんの方々の尽力によってできたものですので否定することはできません。変えることも簡単ではないでしょう。ですが、根本的な仕組みの違いは理解しておいた方が効果的なスケジューリングの役に立つと思います。

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