ジュニアテニスで早生まれはどれくらい有利なのか?ジュニア世界ランキングで検証してみた!!


テニス選手の戦績は誕生月にどれくらい左右されるのでしょうか?

日本でいう早生まれの方が、発育が早く、結果を出すことに有利なのであれば、ITFジュニアのトップジュニアにはやはり早生まれが多いのでしょうか?

データを出す前の予想

個人的な予想。まず世界的にみて女子の方が年齢別のカテゴリーを早い年代から上げてプレイする傾向にあるので、女子に関しては早生まれが多いというデータにはならない気がする。男子は、あまり積極的にカテゴリーを上げないので、トップ選手にはやはり早生まれの選手が多く存在するのではないか?という予想です。ITFジュニアのランキング上位500人の生れた月のデータはどうなったでしょうか??

結果 毎月ごと

まずは毎月ごとに棒グラフにしました。まずは男子。横軸が月、縦軸が人数です。

そして女子。

ちょっとグラフがガタガタしてわかりにくいので、3ヶ月ごとにまとめてみました。

結果 3ヶ月ごと、そして驚愕の事実。。。

横軸を3ヶ月ごとにまとめました。まずは男子。

そして女子

男女共通して10月〜12月生まれの選手はとても少ないことがわかります。男子は1月〜3月生まれの半分よりもかなり少なく、女子も約半分です。女子は4月〜6月生まれと、7月〜9月生まれの選手に差がありませんが、男子は綺麗に減っていっています。これは結構驚愕の事実ですね。。。生まれた月でこれだけ差があるとは。男女ともに1月〜3月生まれが圧倒的に有利というデータが出ています。特に男子は生れた月によって綺麗な下降線をたどっています。

ちょっと違う角度から。

生まれた月だけでなく生まれた年もバラバラの中でデータを取っています。例えば、1999年生10月〜12月の選手と2000年1〜3月の選手を比べるとどちらが多いのでしょうか?身体の発育的には、1999年生まれの選手の方が早いので試合をすれば強いはずです。

1999年10月〜12月:2000年1月〜3月

男子・・・34:62
女子・・・31:59

2000年10月〜12月:2001年1月〜3月

男子・・・22:24
女子・・・30:39

特に上の1999年10月〜12月と2000年1月〜3月の比較のデータは明らかに数字が異なります。男女共に世界のトップ500以内に、1999年10〜12月生まれの選手よりも2000年の1〜3月に生まれた選手の方が圧倒的に多いです。このことは単に発育が早い方が強いわけではないことを表します。発育順ならば、1999年の10〜12月生まれの選手の方が強く人数が多いはずです。

このデータからわかること。

男女共に1〜3月生まれの方が圧倒的に有利であると言えます。これは日本でも同じだと思います。早生まれは世界中で有利だと言えます。それは身体の発育が早いから。という理由だけではなさそうです。もし発育の早さだけの問題なら、2番目のデータで1999年10月〜12月生まれの選手の数は、2000年1月〜3月生まれの選手よりも多くないと説明がつきません。

考えられること

①U12やU14の時の区切りの年齢で、高いランキングにいたので、ITFに出ても国内ポイント順に大会に出やすかったなどの恩恵があった
②U12やU14の時の区切りの年齢で、高いランキングにいたので自信がついている
③U12やU14の時の区切りの年齢で、高いランキングにいたということは質の高い良いテニスが身についている

個人的には、①と③が大きな原因かなと思いますが、全て前提になっているのは、区切りの年齢で上のランキングに入られたことによる恩恵があるということです。生まれ月が後ろの選手ほどショッキングな情報ですね。

だが、しか〜〜〜〜〜し!! 日本のトップは12月生まれ!!

でもね、日本が誇るこの選手や、

On to the next round! #usopen2016 #imgfam 🎾🗽

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この選手は、

#奈良くるみ#テニス #kuruminara#tennis #girl

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12月生まれです。日本のトップ選手二人に共通するのは、あらゆるショットを駆使する多彩さとバックハンドという武器で相手を翻弄するテニス。データ通りだと、同年代の中で発育が遅くかなり不利な状況。でもそんな中、なんとか勝とうとする過程で育まれたテニスは世界に通用する質の高いテニスであるということ。データはあくまでデータ、そんなこと構わずに二人をお手本に頑張りましょう!!

パート2に続きます。

ジュニアテニスで早生まれはどれくらい有利なのか?Part2!トップ選手の割合に注目して検証してみた。

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