世界で実績を上げたスペイン人テニスコーチが薦めるのは文武両道?それともテニス1本に絞る?
現在、スペインからエスパルシアコーチを招いて5泊6日のテニスキャンプを開催しています。世界トップ選手のツアーコーチをしナダルに勝った経験。中国のナショナルチームジュニアを始め、数々のジュニア選手を指導した経験。また世界中のプロコーチを指導してきた経験から、5泊6日の期間でジュニア達に、『テニスで勝つために必要な頭の使い方』をテーマに練習します。
エスパルシアコーチはテニスの練習と勉強のどちらを大切にする?
エスパルシアコーチは初日の練習後、ジュニア達を部屋に集めて話をしてくれました。テニスについてではなく、勉強することについてです。そうエスパルシアさんが大切にするのは、
文武両道
です。理由は
人生の選択肢が増えるから
ということでした。18歳の時にテニスもできて勉強もできれば、大学に行くこともできるし、テニスでプロを目指すこともできるとのこと。またプロは大学に行った後でもなることができると言っていました。
エスパルシアコーチと歩んだギジェルモ・ガルシア・ロペス選手の話。
エスパルシアコーチと組んで世界23位まで登りつめたロペス選手。33歳の今でも世界83位にいます。ロペス選手は学力も優秀で、18歳の時、建築士になるためにアメリカの大学への進学が決まっていたそうです。でもどうしてもプロに挑戦したくなり、エスパルシアコーチと話し合った結果、1年だけチャレンジして300位を切れなかったらやめることを約束してプロテニス選手の道へチャレンジしたそうです。1年目を終わって230位。もう1年だけチャレンジすることに。。。その2年目でオーストラリアンオープンに出場し、プロでやっていくことを決心したそうです。ちなみにこんなに早くランキングを上げられる選手は稀です。飛び抜けた成果が出せないようなら、建築士を目指すという選択肢に戻れますから、こういった高いハードルを設定することができたのでしょう。
勉強はテニスにも生きる
エスパルシアコーチは、勉強をすることは必ずテニスにプラスになると言います。テニスは頭を使わなければ勝てない。
だからテニスだけでなく、勉強もしっかりしてください。プロになれなくても、大学に行って頑張れるようにしておいてください。
そのように語ってくれました。
この箱根キャンプ中、1日最低2時間は勉強時間を設けました。集中して勉強できるジュニアは2時間の間、黙々と問題集に向かい、終わったら読書をしていました。私の感想では、勉強の集中力があるジュニアは、レッスンでエスパルシアコーチの話に耳を傾けて理解しようとする意欲が高かったように思えました。勉強で使う頭とテニスコートで使う頭は少し違うと思います。ですが目標に向かってプランを立てて実行したり、コーチの言うことをまず頭で理解してトライしたり、数字で出てくる統計を戦術に生かしたりと、頭を使うことが求められるシーンはたくさんあります。世界を知り、世界で実績を上げてきたコーチも薦めるのは文武両道です。ジュニアの皆さん、机に向かう癖をつけましょう!!
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