テニスで頭を使うということを、スペイン人テニスコーチと考え続けた1週間!世界的なコーチが求める頭の使い方とは?


昨日まで、スペインからエスパルシアコーチを招いて5泊6日のテニスキャンプを開催していました。世界トップ選手のツアーコーチをしナダルに勝った経験。中国のナショナルチームジュニアを始め、数々のジュニア選手を指導した経験。また世界中のプロコーチを指導してきた経験から、5泊6日の期間でジュニア達に、『テニスで勝つために必要な頭の使い方』をテーマに練習しました。

頭を使おう!!とはよく言いますがテニスにはどんな頭の使い方があるのでしょうか?

①ポイント中・・・考えるというより反応していく。一瞬の判断力。
②ポイント間・・・20秒の間に気持ちを切り替え次のポイントへの準備をする
③ゲーム、セット間・・・ 90秒、120秒の時間で今起こっていることを整理して次のゲームへ向かう
④オフコート・・・試合の反省、次回へのプランニングなど塾考できる

 

一番重視したのは『ポイント中』の頭の使い方

今回の箱根キャンプで、エスパルシアコーチと一緒に取り組んだのは、①『ポイント中』の頭の使い方の改善です。ポイント中ですから、頭の使い方と言っても、塾考するようなイメージではなく、反応して変化を加えていくイメージです。②③④に関しては、年齢を積み重ねた後でも改善しやすいですが、①に関しては、ただ夢中でプレイすることに慣れてしまうと改善は難しいと考えています。

とにかく単調にならないように

選手の試合を後ろで見ていると、なぜこうしなかったのか?と思うことがよくあると思います。見ている側にはある程度考える時間があります。ですが実際にコートに立っている選手は、感じたまま反応しているだけです。私がヨーロッパで見てきたテニスは、変化に富み、感じたまま反応しているだけなのに、側から見るとものすごくクリエイティブに見えるテニスでした。まるでスペインのサッカーを見ているようでした。

 

戦い方は低年齢の時に完成される

これは私の20年以上のジュニア育成の経験上言えることですが、選手の戦い方というのは、試合経験を積むごとに固まっていきます。U12・U14である程度固まってきます。上の④『オフコートで考える時間』が増えてくるからかもしれません。瞬時な判断を鍛えるのではなく、塾考しすぎてしまうと、逆に瞬時の判断は失われてしまうのではないでしょうか?

 

ヨーロッパはアジアから学び、アジアはヨーロッパから学ぶ

エスパルシアコーチは、ヨーロッパの選手はアジアから学ぶことがたくさんあると言います。大切なことは異文化から吸収しようとする意欲だと思います。異文化に染まってしまう必要はないですから。私も含めて大人は塾考する方が好きで得意な、それが傾向にあると思います。でも

子供達には、我々が気持ち良いと思う以外の頭の使い方を提供し、良いテニスを身につけてもらいたいと思います。

また次回はもっと良い内容になるように準備していきます。

 

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