競技歴が浅いジュニアの緊張に対するアドバイスに参考になる、ヨーロッパのクレーコーターの『戦いきる能力』
競技歴が浅いと完璧な日があると勘違いしている
各地で全日本ジュニアに向けた県予選がスタートしています。試合が近づくにつれてお子様の緊張をひしひしと感じている保護者のみなさまも多いと思います。テニスの調子は良い日もあれば悪い日もあります。全てのショットが調子が良い日は1年に1回くらいしかなく、全てのショットが70点くらいあれば、全体的にみて調子が良い部類に入ります。でもそれは試合経験を積んでいって初めてわかるもです。競技歴が浅いと、試合1週間前くらいから、練習中の細かいミスショットや絶好調時と違う打感に対して不安な気持ちになってしまいます。
完璧な日とは完璧な戦いができた日
完璧な日とは、その日の調子を自分で考えて、その日の自分の持ち駒でしっかり戦い切って勝ちに繋げられた日のことです。自分のやりたいテニスを捨てて、苦しい選択をしてでも勝ってしまえばそれで良いのです。調子が良くないと感じるくらいで普通なのですが、まだそれは理解できません。テニスはトーナメントスポーツで負けたら終わり、調子が悪くても勝てなければならないことを伝えてあげましょう。
ヨーロッパのクレーコーターの粘り強さ
ヨーロッパのクレーコートの試合は球足が遅く、強い選手が絶好調であってもエースを連発するような試合はできません。ですから自然と調子に左右されにくいアベレージの高いテニスが身につきやすいです。本場のクレーコートで競い合って育ってきた選手は、なかなか諦めてくれなし、勝負所でもものすごくしつこくプレイしてきます。テニスでは明らかに上回っていても、
『持っているものを全て使って戦いきる能力』
で試合をひっくり返されてしまいます。悲しいかな、経験者は語るです。。。留学中何度もその精神的な粘りに負けました。。。
調子に左右されないことを具体的に教えてあげる。
①少しボールのスピードを落とす(スイングスピードは変えない)
②とにかく足を動かしてボールを追いかける
基本的にこの2つには調子は関係ありません。この2つの具体例は効果的です。ですが普段の練習から意識しておかないと直前に言葉だけのアドバイスでは勝ちにつなげることはできません。強い選手ほど、自分がベストではない時でも勝ちます。調子の良し悪しは誰にでもあるものなので、調子の良し悪しとうまく付き合っていくことが大切です。ただ競技経験が少ないジュニアはそれがまだわかりません。調子との付き合い方を教えてあげるのは、そこに敏感になる大切な試合の前や後が最適なタイミングになります。大きな大会がある今がチャンスです。上記の2例はあくまで私の意見ですが、精神論的な言い方よりも何かしらの具体例をあげて言ってあげると良いと思います。精神論的な言い回しはお父さん・お母さんにされると反発されやすいです。
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