低年齢トップジュニアになるための条件と逆転へのヒント!
トップジュニアの要素
・スタートが早い
・すでに競技歴が長い
・スクール以外で個別の練習環境がある
・早生まれ
スタートが早い
早ければ3歳、4歳くらいからテニスを始めています。親がテニスをやるので遊びに行って始めたというケースから、3歳で始められるテニススクールで始めたりと、低年齢からテニスを始めているケースが多いです。また、小学1〜2年生くらいには、試合に出ることを視野に入れて競技系のスクールに入っています。練習時間は週に10時間〜15時間くらいは低学年のうちからやっています。
競技歴が長い
試合に出始める年齢も早いので競技歴が長いです。以前の記事にも書きましたが、小学1年生や2年生で公式の大会に出ています。また民間クラブで行なっている草大会にも参戦して経験を積んでいます。
3年生くらいでは少しずつ勝ち始めてポイントを重ねられるので、高学年に上がる頃には、シードがもらえたりして優位に立つことができます。
スクール以外で個別の練習環境がある
お父さん・お母さんがテニスができるとこの点が有利です。もしできないなら個人レッスンということになります。日本のレッスンはグループレッスンなので、個別の時間は少ないです。トップクラスのジュニアは、個人レッスンをやったり、週末にお父さん・お母さんとしっかりと練習できる環境があるケースがほとんどです。
早生まれ
発育段階にあるジュニアでは、生まれつきによってのアドバンテージもあります。これも過去記事を参考にしてください。世界的に見て、生まれつきが早い方が恩恵を受けています。
テニス選手の誕生月検証まとめ。何月生まれかでどこまで差が出るのか?1月・2月・3月生まれはどこまで有利なのか?
世界基準
私が見てきた限りでは、これは世界中の現在のトレンドだと思います。どんどん低年齢化してきています。
低年齢でトップだった選手のみがそのままトップクラスに残るとは限らない。
またこれも世界共通で、U12でトップクラスだったからと言って、そのままトップに君臨し続けるとは限りません。10歳の世界大会のスムリクバボウル参加選手の中からはグランドスラムで活躍する選手が多数出ていますが、その選手がスムリクバボウルで優勝しているかと言えば、早い段階で負けている場合がほとんどです。
以上の点を意識しながら伸びしろを残しておく
スタートダッシュが早い方がいいので、これから始める方はスタートダッシュをそれなりに意識した方がいいと思います。ただもうスタートしている人でも、
・勝つための視点
・良いテニス選手になるための視点
この2つに注目して後者の、『良いテニス選手になるための視点』を大切にしながら努力していくと逆転のチャンスは生まれてきます。よく言われることですが、低年齢で勝っている選手は、コートにボールが入る選手です。年齢が上がっていくにしたがってより複雑に、高度になっていきます。ただ低年齢から始めているジュニアでもそのあたりは理解して取り組んでいるケースがほとんどですから、そう簡単には追い抜けません。
私の経験では、早くて中2くらいからが逆転のチャンスになります。
小学高学年くらいであまり慌てて追い込みすぎないようにした方がいいと思います。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- 外人って何食ってるからあんなにデカくなるんだろう?海外のジュニア選手の食事。
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。