プレッシャーがかかりすぎてテニスを続けることが困難になるジュニアに共通すること


戦績が出ていて強いジュニア選手でも、ある日突然、『テニスを辞めたい』『試合に出たくない』など、周りの気づかないうちにプレッシャーがかかりすぎて、テニスから離れたくなる時があります。周りは驚きますが、実は少しずつプレッシャーが蓄積されていたということです。

テニス、テニスの毎日で肉体的にも精神的にも疲れが抜けていない。

時間配分的にテニスが多くなりすぎていて、休みがうまく取れていません。学校+テニス+睡眠+移動時間が24時間に近くなっている状態がずっと続いていて、息抜きができていない状態が慢性化しています。

テニス以外の選択肢があることを実感できていない。

人生には、テニス以外の選択肢があることがイメージできていません。コーチや先生、保護者の皆様は教えているので、知識としては、テニス以外の道があり、大学からでも軌道修正ができることがわかっています。ですが、学校でそういう道を歩んでいく同級生と比べると、あまりにも日常が違いすぎるため、自分にできるのか不安になっています。ここがものすごく重要で、周りは選択肢を紹介できている気持ちでいますが、本人は実感として感じることができていません。

他の選択肢という内容ではこのスペイン人エスパルシアコーチの文武両道についての過去記事も合わせて読んでみてください。

世界で実績を上げたスペイン人テニスコーチが薦めるのは文武両道?それともテニス1本に絞る?

テニスのプロとしてやっていけるか心配になる

ジュニアの時にテニスがうまいことと、勝負の世界でタフに生き抜いていくことはまた別物です。人間には色んなタイプの人がいて、営業のような出来高制で頑張った分だけ稼げるような仕事が合う人もいれば、固定給で安定して働きたい人もいます。勝負師として生きていくことに不安を感じてしまうことは、それほど珍しくないと思います。

私の経験談

私のこれまでの経験では、コーチや保護者の言うことを良く聞いて実行するジュニアほど、考えすぎて思い詰めてしまう傾向にあります。色々と言われてもスルーできるジュニアは、思い詰めることなく、強いプレッシャーを感じすぎることなくテニスを続けられます。

真面目でひたむきなメンタリティを持っているジュニアほど注意が必要かもしれません。

テニス+将来への備えが大切です。

タフにジュニアテニスの日々を送ることは大切なことですが、将来への備えもしておかなければ、長くテニスを続けることができません。プロ活動を始めてもすぐに勝って収入に恵まれてという風に順風満帆には行かないですから、それに備えておくことは大切でしょう。人間的にもタフでなければ勝負師として生きて行くのは難しいです。もしプロになれなくても、せっかくテニスを頑張っているのですから、楽しく有意義な人生が歩めるようにサポートしてあげたいです。

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