やりたいテニスに固執しがちなジュニアに、合わせて学んでもらいたいこと。
同じことばかりされると相手はやりやすい
自分がやりたいプレイがあり、それに固執しすぎるあまり、相手にタイミングがあってしまい、結局自滅してしまうケースがあります。自分の目指すスタイルがあり、そこに固執することは重要なことですが、試合中に戦い方を変えられることも同じくらい大切なことです。
狂う・狂わされるという要素
見落とさされがちですが、テニスには、
・リズム
・タイミング
・バランス
など、狂わせることができる要素があります。綺麗に決まるフォアハンドや、カッコよく決まるサーブにばかり目が行きますが、この『狂わせること』って結構大切なことです。
そのために必要なこと
自分の好きなプラン以外の戦い方も練習しておくことが大切です。インドアなどの速いサーフェスが得意な選手が、クレーコートにチャレンジするのは、そう言った意味合いもあります。環境を変えなくても、低年齢のうちに、攻め役・守り役に分かれて行う練習や、
・体力を温存する作戦
・攻めているようで守っている作戦
など、作戦を与えて遂行する練習なども楽しみながらできると良いと思います。
逆の立場もわかるようになる
自分がそのような『相手を狂わせる』ことができるようになると、逆の立場でも考えられるようになります。試合中に自分のプレイがうまくいかなくなった時に、ただイライラするのではなく、『これは相手が何か変えてきているな。。。』という風に考えられるようになります。
低年齢から
こういう能力は低年齢のうちから少しずつ刺激を与えられると良いと思います。数学でも、一つの解法しか知らないのと、複数の解法を知っているのとでは、あるレベル以上の問題になると急に解ける子と解けない子に差が出てきますよね。多彩な選択肢を持てるように、色んな戦い方を楽しみましょう。
ヨーロッパと日本
ジュニア選手の競争は厳しいですが、そこには失敗を許容する空気があります。上記のようなことを遊び心を中心に学んでいける雰囲気があります。日本ではヨーロッパよりも体系的に、指導者や保護者が動機付けをしながら学ぶ必要があるのかなと思います。
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