ジュニアテニス、選抜重視でなく、ヨーロッパの育成重視のシステムに学ぼう。
ヨーロッパ
ヨーロッパの中でも特に東欧は、スポーツの選手育成を国家政策として行ってきた流れがあります。少ない人的資源の中で、強い選手を輩出するために、工夫を重ねて育てています。テニスでも成果はしっかりと出ていて、チェコやクロアチアなどテニス強国がたくさんあります。2016年の各国の人口です。日本よりも人口が少ないのにも関わらず強いテニス選手を輩出しています。
日本・・・1億2690万人
チェコ・・・1055万人
クロアチア・・・417万人
アメリカ
スポーツがエンターテイメントとして発達し、才能がある選手を選抜していくシステムが確立しています。豊富な人的資源を生かして、競争を勝ち抜いた選手を引っ張りあげていく、選抜システムが機能しています。
日本
低年齢から競争があり、勝ち抜いた選手がより良い環境に集められ、さらに勝ち抜いた選手が良い高校に集まります。大学への進学を一つのゴールにして、スポーツに邁進します。スポーツの普及に大きく役に立っていた部活よりも、英才教育ができる民間施設に低年齢から通って、選抜競争を勝ち抜けるように頑張る子供たちが多いです。
早熟型
低年齢からの競争に勝ち抜きやすいのは、早熟型の選手です。身体の発育が早く、また低年齢から特定のスポーツに特化した技術を習得した選手が圧倒的に有利です。
努力の仕方
ジュニア達それぞれが、ポテンシャルを発揮できるように指導していくことが大切です。低年齢で選抜競争で勝ち残れなかったジュニアの中にも可能性のあるジュニアはいますが、現状ではなかなか環境がありません。先日、身体のバランスをチェックし、コツコツ身体を作ることで早熟でなくてものちに発揮できるための活動を始めました。
大きな成果につながるかどうかわかりませんが、身体のスペックをフルに使うことで可能性を見出します。
少子化
これから少子高齢化に拍車がかかる日本では、アメリカのような選抜型よりも、東欧のように少ない資源の中で育成していく方法をとっていく必要があると思います。
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