ジュニアテニスで低年齢ジュニアがラリー練習をするときの注意
身長に対してボールの軌道が高い
小学低学年だと身長が低く、ボールがネットの上を通過する高さやバウンドの高さが身長比で高くなります。メリットとして、
・高い打点で打てるようになる
ということが考えられますが、高い打点から打っていけるから良いのであって、高い打点をロブで返すことはそれほど良い癖とは言えません。
下がる
身長が低いジュニアは、ボールがかなり上から落ちてくるように感じるので、下がって処理するようになります。低年齢同士のラリーだと、球出しも上に打ち上げるようなボールになるので尚更です。相手がコーチやお父さん・お母さんだと低いボールで打ち合いできるので、そのリスクは避けられます。ですが、ボール出しと同時に後ろに下がっていく癖は、一度つくとなかなか取れないものです。
悪い癖
バウンドも高くなり、下がって処理することで、
・打点を落とす癖がつく
・ボールをしたから見すぎる癖がつく
・猫背になる
など、デメリットが多いです。
もともと
そもそも、早いタイミングで打てるリズム感を持っている選手や、猫背の心配がない選手などは、打っていればうまくなりますが、そうでなければ、ミスせずにラリーしようとすると、競技テニスとしては良くない癖がついてしまうかもしれません。
ヨーロッパ
低年齢でも日本のジュニアのようにラリー練習していますが、ラリー練習でのミスは、テニスが上手くなるまでは、そこそこ多いです。日本では、テニスが上手くなくてもラリーのミスは少ない。ということは打点を落としていたり、小手先でスピードを殺したりしていると感じます。その代わり、ヨーロッパのジュニアは、テニスは下手でも本番の試合になると、ミスが減って勝ちにきます。
混ぜる
とは言え、低年齢からミスなくラリーさせることで、精神的な強さが身についたり、高いボールへの対処が上手くなったりとメリットもあります。このような問題を解決するために、プレイ+ステイのボールを用いても良いでしょう。大切なことは、色んな角度から刺激を与えることだと思います。低年齢の頃は、大人と同じ練習メニューがいいとは限らないと思います。身体形態も体力も運動スキルも全然違うからです。
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