2017 バルセロナ遠征に参加した山森さら選手!
2017年10月15日〜29日のバルセロナ遠征に参加してくれた山森さら選手から感想が届きました。現地では、1日6時間のテニストレーニング+現地のジュニア大会2つに参加して、ヨーロッパ中から集まってきた同い年の選手たちと練習・試合で競い合いました。また送り出していただいたお母様にも感想をいただいてます。バルセロナ遠征中のイベント記事は下記リンクです。
・ バルセロナ遠征に参加して良かったことは?
今まではテニスに関して日本の中、地域の中、県の中、と狭い範囲で考えがちでした。ですが今回、様々なタイプの選手に出会い、世界の選手のいろいろなプレーを見て視野が広がりました。
また、一日中海外の選手といたので、海外の人とたくさんコミュニケーションが取れました。私が理解できていない時は、優しい英語を使ってくれたり、ジェスチャーで伝えてくれたりしたので、しっかりとコミュニケーションが取れ、とても良い経験になりました。
・ 遠征中に困ったこと
行く前は不安に感じることもありましたが、サンチェス・カサルアカデミーは、ご飯も美味しく、宿泊施設やジムも全て併設されているので、困ったことはありませんでした。試合もアカデミーのバスで連れて行ってくれました。
・ 遠征中において印象に残ったこと
日本人に比べて『時間』に関しての感覚が緩いところには、驚きました、笑。練習の予定などが、当日の朝にならないとわからないということもありましたが、全員、そういう雰囲気に慣れているので、私ほど焦っていませんでした、笑。それと比べると、日本はとてもきっちりしていますね。
スペインでは、日本よりも自由ではあるけれど、自由な分、頑張るのも頑張らないのも自分次第、というのを稲本コーチに教えていただきました。この点について上手な選手はしっかり自分をプッシュしているし、毎日緊張感を持って生活していると強く感じました。
また練習時間中に、エナジーポイントという、フルーツや、ビタミンバーをもらえる時間があることです。スペインでは、テニスのトレーニングだけでなく、食事も重要視しているところが印象に残りました。
・ 練習内容や試合の結果に対して感じたこと
基礎の反復練習をとても大切にするなと感じました。ヨーロッパの選手のボールは日本人比べてスピードは感じなかったけれど、しっかりとスピンをかけていて、軌道の高いボールを上手に使ってきます。コートを立体的に使えるところも日本人と違うところだと思ったし、日本に帰っても大切にしたいと思いました。
・ この遠征の経験を活かして達成したい目標
全国大会に出場したいです。
・ 成長したと思えること
普段、日本の大会では、事前に相手のプレースタイルや弱点など情報がありましたが、スペインの試合では相手の情報がありません。相手の情報がない中、試合を通して相手の弱点を見つけ、プランを立てる力がついたと思いました。また、相手が粘り強く、一発で決めることが難しかったので、試合やポイントを最後までしっかりと組み立てることが大切だと学べました。
稲本コーチ、アカデミーのコーチ、本当にありがとうございました。
今回のキャンプに送り出してくれたお母様からもコメントをいただきました。
・行かせた理由
この遠征に行きたいと娘から聞いたとき、本人の視野を広げるよい経験ができるのではないかと賛成しました。
ちょうど、中学三年の後半になり、高校に入る前に、テニスに対する見方考え方も広がればよいと思いました。テニスは大好きなようですが、試合の前後になると自信のない発言が見られていたので、試合も含めてテニスをもっと楽しむことができるとよいなあと思いました。
海外遠征の経験もなかったので、日本で通うスクールのコーチから稲本コーチのサポートなら安心して任せられるという勧めがあったのも行かせた理由です。
・行かせる上で心配だったこと
1番心配だったのは、現地の治安状態でした。でも、稲本コーチが現地と連絡をとってくださり、安全を何回も確認してくださったので、安心しました。また、生活から練習までアカデミーの中で過ごすことができるとお聞きし、安心しました。
・行かせて成長したと感じること
身体作りに積極的になって帰ってきました。まず、帰ってすぐにバランスボールとプロテインを買いに行きました。今までは、家でほとんど体幹トレーニングや筋トレをしなかったのに、今は続いています。自分の身体の弱さ、外国人との違いを実感したのだろうと思います。
また、英語でのコミュニケーションに自信がついたようです。本人は、コーチが何を言ってくださっているのか聞き取るのに必死だったようで、遠征終盤では少しわかるようになってきたようです。
親としても、娘やテニスとの関わり方を見直すいい機会になりました。本人は遠いところでも、一人で頑張っていましたし、親が関わり過ぎず見守っていればよいのだなと思いました。
稲本コーチ、アカデミーの皆さん、一緒に行ったメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。
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