ジュニアテニスで重要な大会が近づいてきた時に気をつけること
全国につながる大きな大会まで数週間という時期になりました。緊張と共に、最後にあと一歩何か上達したいと考える時期でもあります。これから数週間でできること、やらない方がいいことをまとめてみます。
やらない方がいいこと『その1』 新しい技術への挑戦
試合が近づくと、自分に足りないところが見えてきます。その解決策として、
・グリップを変える
・フォームを大きく変える
など、これまで少しずつ擦り込んできた基本技術を、全く変えてしまうようなことをしてしまうと、
・ボールが入らない
・足が止まる
など、良いことはありません。この時期に、技術の部分で、大きな変更は加えない方が良いです。
やらない方がいいこと『その2』 新しい戦術
強い相手に勝ちたいからといって、急に攻撃的なプレイを練習し始めるのも良くありません。これまで擦り込んできた戦い方を、確認して、本番の試合でも落ち着いて戦えるようにしましょう。勝負を分けるのは、攻撃力ではなく、戦いきるメンタリティです。やってきたことを信じることが大切で、不安な気持ちに負けてしまうとどんなプレイスタイルでも良い結果は出にくいです。
やった方がいいこと『その1』 姿勢・フットワークの調整
基本となるパワーポジションの確認や、ラダーなどを用いた細かいフットワークの練習などは、試合当日のコンディションを高めるため、どんどん取り入れると良いと思います。心とは裏腹に身体は癖をつけてしまうと勝手に動き出すものです。腰が落ちた低い姿勢や、細かいフットワークは、ショットの安定度を高めるために大きな助けになります。技術的には新しい動きにトライするよりも、基本の簡単なボールへの入り方を繰り返しやっておくと良いと思います。
やった方がいいこと『その2』 メンタル面の安定
緊張との付き合い方を学ぶ、とても良い時期になります。
・普段は気にならないミスが気になる
・ボールを打つタッチが何かいつもと違う気がする
のも大切な試合の数週間前からです。適度な緊張を保って、試合で自分の力を発揮できるかどうかは、この試合前の数週間が大きな鍵になります。ご両親の緊張が伝染るのもこの時期なので気をつけましょう。試合前に考えてしまうことは大体同じようなことなので、ノートに考えたことを書いておくと、次の大きな大会前に役に立ちます。おそらくまた同じようなことを考えますから、自分の思考の癖に気づくと思います。
まとめ
・新しいことには着手せずに、これまでやってきたことを、当たり前のように練習で繰り返しましょう。
・コンディションをあげるようなトレーニングは取り入れて、動きをシャープに保ちましょう。
・緊張と付き合いながら、試合当日に緊張を楽しめるように努めましょう。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- お子様に『お前は足が遅いなぁ〜』とついつい言いたくなる時に参考にしたいオーストラリアンオープンテニスのスピードデータの読み方