ジュニアテニス順調に成長するために必要な子供の勇気、親の勇気
勝ちたい気持ちによって失うもの
テニスには、保守的なプレイと積極的なプレイがあります。目の前の試合に勝ちたければ、保守的な選択をした方が、結果に繋がりやすいケースも多いです。そして、保守的な選択で勝ってしまうと、さらに保守的な選択をすることが多くなります。
それによる弊害は2つあります。
①将来的に攻撃的なテニスができなくなってしまうこと
②テニスの楽しさが勝負の苦しさに変わること
の2つです。
どちらも簡単に解決できることではありません。
①将来的に攻撃的なテニスができなくなってしまうこと
攻撃的なテニスにトライするからといって、試合を台無しにするようなテニスをしてしまっては良くありません。あくまで、相手と競い合う中で、攻撃的にプレイする時間を増やしてチャレンジする必要があります。負けたくないプレッシャーを、抱えながらの攻撃でなければ意味がありません。
②テニスの楽しさが勝負の苦しさに変わること
苦しさと楽しさは紙一重です。苦しさがなければ、テニスの勝負の楽しさは感じられません。プレッシャーを楽しむのは容易なことではありません。
低年齢から試合に出て競争することで、戦績が出ているジュニア選手は、負けられなくなります。プレイが消極的ななることがわかっていても、環境や空気に勝つことは容易ではないですから、お父さんお母さんの力が必要になります。
・負けてこい!と言えるかどうか。
・勝ち負けではなく、プレイの質で評価できるか。
これまで何人もの選手を見てきているコーチと保護者の皆様では、この言葉を言う時に必要な勇気が異なります。お父さん、お母さんが言うには、何倍もの勇気が必要でしょうし、数多くのテニスを見て勉強する必要もあります。でもある程度の年齢まで、お子様は保護者の皆様の顔色を伺いながらプレイするものです。
ほんの少しの勇気が日々の努力を、楽しいテニス、強いテニスへと導いていくと思います。
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