夜の六角形
・なぜこんなにできない人の気持ちがわかるんでしょうか?
・読んでいたら不覚にも涙が出てきてしまいました
私の小説にこんな嬉しい感想が届きました。
「夜の六角形」という作品なのですが、落ちこぼれ小学生6人がテニスを始める物語。
でもその小学生たちは、夜は地球を守るヒーロー。そしていつ任期が終わってヒーローじゃなくなるかドキドキしながら生きているという、なんでこんなん思いついたの?って設定のお話です。
スポーツはやっぱり人に自信を与えるという、ノーテンキな話が書きたかったのですが、なかなか面白い内容になりました。
自分がテニスコーチをしていて思うのは、テニスは始めるのにハードルが高いスポーツで、野球やサッカー、バレー、バスケのように体育の授業にもありません。ちょっとスクールに通ったくらいでは試合に出るまでの力はすぐにはつかず、試合を楽しむまでのハードルが結構高い競技なのかなと思います。
物語の中ではプレイ+ステイを使って初心者から1年で、運動に全く自信のない小学生6人が試合に挑戦する姿が描かれています。
テニスを頑張る中で、ヒーローじゃなくなる日が来ても(どんな設定やねん!)前向きに生きていけるよう成長していく物語。ここ最近、急に読まれ始めております。
勝つことで自信をつけられる人はほんの一握り。ほとんどの人はその努力の過程でたくさんのことを学んでいくのが競技テニスです。良い環境を探せばキリがない世界。与えられた環境でどれだけベストを尽くすことができるか? そんなことをテーマに書きました。秋の夜長に不覚にも泣いてしまいたい方は是非どうぞ!
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