「目指す」ということ
将来は何になりたい?
そう聞かれて、
「プロのスポーツ選手」と答える子供はたくさんいます。
世界に通ようするテニス選手と答える子供も多いですよね!
テニスコーチを仕事にしている我々からすると、
うれしいかぎりです。
テニスコーチという仕事をしているとよく聞く言葉です。
「世界を目指す!」
世界中で行われているATPやWTAのツアーで活躍するという意味でしょう。
ではどうすれば、世界を目指せるのでしょうか?
1回目のブログで「ガラパゴス化」を題材にしましたが、
ガラパゴス諸島から世界を目指せるのでしょうか?
言い方を変えると、目指しやすいでしょうか?
小学生からランキングをつけられ、
自分の位置を確認しながら練習する。
しかもガラパゴスランキングです。
ガラパゴスランキングに一喜一憂し、夢を諦めて行く。。。
小学6年生で結果がでないから、もうやめよう。
中学2年で結果でないからもうやめよう。
その各個人の判断をとやかく言うつもりはありません。
ただ幼い頃に口にしたように、
世界を目指すことができたのでしょうか?
大人になって社会に出た時に、俺はテニスで世界を目指した、
と自信を持っていて生きていけるのでしょうか?
一度、テニスで世界を目指したから、会社での競争など問題ない。
と言えるのでしょうか?
まあ、そんな問題でもないですよね。
日本で1番にならなければ、世界を目指しても意味がない。
そう覚悟して日本のトーナメントに出ていたなら、
世界を目指していたといえるでしょう。
でも、小学生でガラパゴストーナメントに出て細かいランキングをつけられて、
自分はこんなもんだと夢を諦めて行く。。。
「俺はこんなもんじゃないんだ!」
と思わせない環境がガラパゴス諸島にはあるのかもしれない。
そんなことでは、そこで勝ち残ったプレーヤーも被害者になってしまう。
勝ったという自信は残るが実は世界との距離は遠くなっているのかも知れない。
かといって、
海外のテニスクラブに留学して世界中のプレイヤーと練習したからといって、
世界を目指したとは言えないと思います。
近道にはなるかもしれませんが。
いつかは辞めることになるテニスをしっかりと自分の財産にする為にも、
ジュニアプレイヤーには高みを目指して練習してもらいたい。
ちっぽけな現実ばかり突きつけられるガラパゴス諸島で、
目標をぶらさずに練習し続けてもらいたいです。
我々コーチもそうです。
本当に世界に目を向ける行動をとっているのだろうか?
現実に目を向けながら、理想を追い求める気持ちはあっても、行動をおこせているのだろうか?
確実性の向こう側に答えがあるのだろうか?
こういうやり方でこう育てたら、確実にいい選手が育つ。
こういうやり方でこう育てたら、世界で活躍する選手が育つ。
それでは、毎日毎日は安心するけど、世界は目指せないんじゃないかな?
さあ、明日も頑張ってコートに立とう!
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