人を褒めるのって難しい。。。


ものすご~~~く狭い巷で、僕の少し前の『ブレない大木』が、口コミで広まっている。今月いっぱいで辞めてしまう、僕の人生に大きな影響を与えてくれた師匠のことを書いた記事だ。それまで、何かと言うとグチグチと異論を唱えたり、現状に納得していなかったりという記事ばかり書いてきた。そしていざ、逆の内容の褒める記事を書こうとして気がついた。。。褒めるって難しい。その人のことを深く考えるほど難しい。

とっても良い人なんだよ!一言で言えばそれでおしまい!笑!でもどこがどう良いのか?ってことを考え始めると、なかなか次の文章がでてこなかった。文句いう時は、スラスラでてくるのにね、笑。その人が別に褒めて欲しくない所を褒めても仕方ないし。その人が、自分でも気がついていない良い所を、掘り出して上げなきゃと思った。でもあんまりうまく書けなかったなぁ。大木師匠は喜んでくれてたから、良かったけど。
さて、コーチの仕事の中で『褒める』という作業は、大中小合わせると一日に100回は行います。もっと多いかもしれません。今現在の日本の商業スポーツ施設で、プレイヤーを褒めないわけにはいけません。もう昭和のように、怒るだけの指導は、市場の原理に飲み込まれてしまいました。その傾向はどんどん進化し、今や、小学生でもコーチを査定しています。そんな中、コーチの立場として、そにかく褒めておけば。。。なんていう逃げ道にいかないようにしなければなりません。
褒めて機嫌を良くしてもらう。子供に。なんかおかしくないですか?褒めて機嫌を良くしてもらうことと、テニスの楽しさを知ってもらうことは、全く別物だと思います。楽しい雰囲気でテニスをすることと、ご機嫌をとることは別物だと思います。子供よりも長い人生を生きている大人が、子供ためを思って褒めたり、しかったりするわけです。もちろん、大人も未熟ですから間違った怒り方になることもあるでしょう。そうなったら、反省して次の日は気をつけていく、それが成長だと思います。

なんでもできるだけ安い労働力で、できるだけ効率よく働くことが求められるから『とりあえず褒めとけ』的な褒め方は、好きではありません。勘違いしないでくださいね。僕は、僕が出来ていて、周りはそう出来ていないなんて言うつもりは全くないし、特定のテニスクラブや業種のことを言ってるのではありませんよ、笑。なんか全体的によくない方向に向かってませんか?ということです。大人が子供におもねる社会は異様です。

もう昭和じゃないので、近所の知らないおっさんにいきなり怒られたり、部活の先生に鉄拳制裁を受けまくったりなんてことは起りません。それなのに過度に心配して、学校の先生が子供にビクビクして働きにくいなんて、異様です。

話を戻します。『褒める』ことは難しい。決してご機嫌取りにならず、プレイヤーのことを考えて褒める。逆に、今褒めると調子に乗ってダメになるから褒めない。ということもあるでしょう。選手育成なら『褒める』技術はとても重要なものになると思います。

社会の流れに乗ってしまうと、商業施設では特に大人は子供におもねるようになってしまいます。それではいけまへん!あきまへん!一円にもならなくても、職人の意地をみせていかなくては。楽しいテニスや授業の雰囲気を創りながら、その子の為を思って怒る時は怒り、褒める時はしっかりと褒める。それは、ますますお金に変わる行為ではなくなっていくでしょう。

10年後のその子を思って、一生懸命怒る、そしてあまりに雰囲気が悪ようなら、そのレッスンが終わる前には楽しい気分になってもらう。それも職人の腕前です。以前なら、今週は怒って、来週は褒めようなんてこともできたけど、最近はそんなんじゃ辞めてしまうこともある。(難しい時代じゃ、グチグチ。。。)時代の流れには逆らえないけど、その時代の流れについて行きながら職人魂をみせることはできる。なんでもいいから、褒めといて機嫌良くしといたらええやろ~的な褒め方を、0円で売るようなコーチにはなりたくないなぁ。。。
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