こんな人もいるやなぁ~スイッチ!
こんにちは!
情報交換には色んな形があると思います。無数だと思いますが、代表的なものを3つ書きます。
①『話は聞いてもらいたいもの』という意識を持ち、とにかく相手の話しやすいように持っていき、全てを吐き出してもらう。
②『話はお互いの主張を交換し合うもの』という意識を持ち、空気を壊すことになったり、結論がでないことになっても自分の主張を伝える。
③コミニュケーション遮断ツールを用いて、一方的に話を聞く。本を読んだり、ブログを読んだり。
僕は①②③全てが重要だと思います。そして全てにおいて重要なのは、『そんな奴もいるんだんぁ~』という他者を認めることだと思ってます。
僕のように大型テニススクールで働かせていただいてると、日々沢山の人と出会います。若かりし頃はなかなか『そんな人もいるんだなぁ~』という気持ちになれずにストレスになったりしていました。笑。
自分の中に『そんな人もいるんだなぁ~』スイッチを持てば、良いコミニュケーションをとれるようになるんだ、と気づいたのは28歳くらいかな。押すタイミングは、自分の正義感をふるいたくなった時です。『それは違うやろ!怒』って思った時です。それができるようになってから、良い情報が入ってくるようになった気がしています。(落ち着いただけかな~、笑)
話がそれちゃいました。先の3つの例に戻ります。②に関しては、理想的なコミニュケーションですが、結論がでなくても言い合いをするというのは、
日本人は苦手です。僕も苦手です。お互いに、言い合いになって結論がでなくても再コミニュケーションを取り合える間柄でないと成り立ちません。日本人は一度言い合いになると、お互いに変に気を使い合いますから、この国の風土には会わないコミュニケーション方かもしれません。(もちろん、使いこなせる様になりたいコミュニケーション方ですが。。。)
逆説的にいうと、『日本ではうまく結論を導き出した』ということが気持ちいいことであり、正しいことであり、正義であり、ということに落ち着いている気がします。
そういう人間を見て、『そんな人もいるんだなぁ~』って思っている人間も世界にはたくさんいると思います。
『結論だしちゃったら、終わりじゃないの?』って感じる人も沢山いると思います。
コーチとして、一般の方の『自分はどこまでうまくなれるのか?』とかジュニアの親御さんの『自分の子供は。。。。』という質問を受けます。『どこまでも上手くなりますよ~』なんて希望的観測は言わないし、かと言って『この程度までです』なんてことも言いません。(まあ僕に言われてもなんでテメーに。。。とかいわれそうですけど、笑)自分の知ってることを話するだけです。
根掘り葉掘り聞きたがる人もいます。『こういう能力が秀でているから、こういうスタイルにすればいいと思う。』とかいう結論になる。→安心する。→停滞する。というスパイラルに入っていく気がする。
あと負けた理由、原因をしっかり分析する。強い選手がいると勝っている理由、原因を分析する。
『なぜ勝ったのか?』
『なぜ負けたのか?』
これらを、分析してある結論を導き出すことが必要不可欠だと考える。そこまではまだいいとして、その分析の深さを競い合う節がある。
『おおっ!見事な分析だ!』
『この年齢でここまでしっかりと敗因が言えるなんて素晴らしい』
こんな発言を僕は否定したいわけではないんです。素晴らしいと思います。ただ、それも数ある意見の一つでしかないということは、言っておきたい。
『日々、しっかり目標に向かって練習しているんだから、敗因なんて考えなくていい、これまでと同じ毎日を続けるんだ!』
こんなことを言うコーチも素敵だと思います。あと誰かが勝ったからって、勝ってから分析しても遅い気がする。
誤解されると困るので言っておくと、僕は敗因や勝因を考えないことを推奨しているわけではないですよ。笑。
それだけにとらわれすぎることが良くないんじゃないの?ってことです。
まあ、こんな考えを持つようになったのは、バルセロナに留学してからですが。。。
緻密で考えが深いのは日本人の良いところであり、明らかにストロングポイントだと思います。でも生かし方を間違えると、良い結果に結びつかないこともあると思います。
先日テニス雑誌で、世界のトッププロが自分の練習を公開していました。ナダルの記事が彼らしくて面白かった。『ひたすら打ち続ける、そこに深い意味はない』という記事でした。(ひたすらラリーするだったかもしれないです。。。)この『そこに深い意味はない』という言葉がいい。人生に深い意味はあっても、テニスには深い意味はない。そう言ってるようで。。。
テニス論は熱く語るのに、人生論になると単なる自慢話をするコーチに以前会ったことがありますが、なんじゃこいつって感じでした。
あっ、いかんいかん!こんな時こそ、『こんな人もいるんやなぁ~』スイッチを押さないと!
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