偏り
こんにちは!
先週紹介した本(日本のデザイン)の中に以下のようなフレーズがありました。引用します。
『人間は偏りをもって生まれる。教科書は偏りを正すものであってはならない。』
むむむ。って感じですね。
そういえば、あのアインシュタインは、
『常識とは18際歳までに身につけた偏見のコレクションである』
なんて言っていた。
まあ、どちらも皮肉たっぷりな言葉に聞こえます。
でも最初は、みんなそれが『偏りを正すもの』だったり『これからコレクションすることになる偏見』であったりとは気づかない。どちらかとうと、必要だと思い、もしくは好きだったりして取り組んでいるのかもしれない。
テニスコーチは、教科書みたいであり、テニスの常識を語っていたりします。
始めてボールを打つ子供達を目の前にした時は、特に緊張が走ります。みんなが持っている『偏り』が見える瞬間だからです。矯正するのは、ある意味簡単です。(あくまである意味でね、大変なことは知っておりやす。)でも最終的に武器になるのもその『偏り』の部分です。器用さも不器用さも、繊細さも大胆さも、貧弱さも力強さも、球感の良さも悪さも、どちらがよくてどちらが悪いというものではない。すべてを持ち合わせている人なんていない。
現在の日本では、まず一度枠にはめて均一化を目指して、その中で結果を出してきた選手の中で、ある時、それに気づいて嫌になった選手が独自のスタイルを模索するという流れにあるような気がします。
この流れは変えられないでしょう。
最初はすべてを欲しがり(教科書に載っていることのすべてをマスターして)、ある時その限界に気がついていらないものを削除していく(自分の得意なものを伸ばしていく)作業になっていると思います。
ここは日本だし、それは日本のやり方なので、いいと思います。でも僕が見てきたバルセロナではなんかそうじゃない。。。打ち方とか教えないし、余計な指導は最初から一切ない。初心者にもATPクラスの選手にもほぼ同じようなアドバイスしか行われない。。。『そんなの毎日毎日、留学にきたその日から同じことばかっり聞いてるよ!』って心で叫びながら毎日同じことを聞いていた。
日本人は忍耐強いとか言われるけど、それはある洗脳状態にある時で、そうでない時は意外とものすごく忍耐強くないのかもしれない。
他人の『偏り』を認め、自分の『偏り』を好きになることができれば、良いテニススタイル、良いライフスタイルが築けるかもね!!
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