木曜日は本の紹介!


こんにちは!

活字の本を読む作業は、漫画や映画を見るよりも何倍もパワーがいる。

少なくとも僕はそうです。決してすらすら読めるほど、能力は高くない。

そしてその本の中でも、

難解な内容の物や重すぎる内容の物は、余計にパワーがいる。

単に難解な物なら、読むことをやめてしまう。

やめてしまえばいいんだ。という自分の考えを肯定する。

ゆっくり少しづつ読めばいいやって思ってしまう。

でも中には、難解で、重くて、読むのがつらく半端ないエネルギーがいる、

だけど読まないわけにはいかない。

読むのをやめるわけにはいかないという本に出会うこうとがある。

その代表がこの本です。

大地の子〈1〉 (文春文庫)/山崎 豊子
¥610
Amazon.co.jp

文庫で4冊あります。

中国残留孤児について書かれた大作。

読むのがしんどくても、投げ出すことができない。

続きが気になるとかいう陳腐な理由ではなく、

この本から溢れ出すメッセージを受け取らなければ

ならないんだ、という使命感にかられてしまう。

作者の山崎豊子さんは、この本を書く為の取材中に、

中国の官僚の閉鎖主義に阻まれて、肝心な情報が手に入らなかった。

しかし、当時の中国の国家総書記から、

『中国を美しく書いてくれなくてもよい。

中国の欠点も暗い影も書いて結構。

ただ、それが真実であるならば。』

との協力を得て、作品を完成させた。

中国のトップにそう言わせるだけの熱意が、

山崎さんにあったからだろう。

そう思うと、山崎さんの他の作品もすべて読まなくてはという気にさせられました。

僕はこの『大地の子』が山崎作品の最初に読んだ作品でした。

たいした読書歴ではないですけど、

最後の1ページを読んだあとしばらく何もする気がしなかった、

というか何もできなかったのはこの本だけです。

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