スペインテニス賛否両論!合わせること2!
こんにちは!
GWイベントで一般の初級者から上級者の方まで24人で
コート4面を使ってスペインドリルを3時間やり続けました。
細かいコンセプトを伝えることは時間的に難しかったですけど、
スペインテニスを普及させていくには十分だったと感じています。
このイベントを企画してチラシを配った時も
(イベント名はスペインドリルしかしません!!)
『スペインドリルってなんですか?』って質問ばかりでした。笑。
まだまだ一般のテニス愛好家には知名度低いですね。笑。
少しづつ広めていこ!
さて、今日もボールを合わせて打つことにスペインドリルは
向いているのかいないのかについて。前回の記事はこちら。
①スペインドリルのように、ゆっくりとしたボール(死んだボール)を
打つことでは、合わせるのがうまいプレースタイルは育たないのか?
②また合わせるスタイルに人にとって、
スペインドリルはどのような効果があるのか?
テニスプレイヤーをたくさん見ていると、
ボールに合わせることが上手い選手に出会います。
これは指導の方法も影響するし、本人のセンスである場合もある、
そしてその両方である場合もある。
一般的に合わせるのが上手な選手は、インパクトでも力みが少なく
相手のボールの力をうまく利用して打つ。
目がとても良く、ボールの上がりっぱなを正確にとらえることができる。
まず①の答えですが、
球足の遅いクレーコートでは、
このような選手ははっきり言って育ちにくいと思います。
勝つ為には、合わすことよりもボールを強く打つことの方が優先されるからです。
そしてボールの勢いが吸収されやすいので、
合わせるというタイミングを図って打つ行為自体が、
行いにくいということが関係すると思います。
(もちろんセンスの塊のような例外選手はいるかもしれませんけど)
では、②そのような合わせるプレイヤーにとって
スペインドリルはどのような効果があるのか?
無効なのか?能力の低下になるのか?
僕の答えは『有効である』です。
合わせの天才に対しても、『しっかりと打つ』ということは必要になるからです。
あの鈴木貴男選手はプロになってすぐ、
サーブ&ボレーだけでは駄目だとイタリア人コーチに指摘され
クレーコートで練習を積みストローク力を向上させています。
(ちなみにイタリアも伝統的にクレーコートが多い国)
同じく、あのラフター選手もストローク力を向上させるために
スペインのクレーコートで練習を積み、USオープンのタイトルを取りました。
当時、僕はスペインテニスを学んでいませんでしたけど、
今思い返してみれば、あの時のUSオープンのラフターの
バックハンドのスピンはかなりスペインチックです。笑。
このようにボレーを得意として、ストロークは相手の力を利用して打つ選手が
ある時期にクレーコートでストロークを練習して成果を上げています。
レベルが上がるにつれて、弱点があればそこをつかれるもの。
ボレーが得意で、ストロークは合わせるのみだったり
一発のカウンターを狙うだけの選手にとって、
クレーでじっくりと展開するストロークを学ぶことは
プレイの幅広げる大きな助けになるでしょう。
次回は、ストローク戦での合わせの天才、アンディ・マレー選手について
書きたいと思います。
彼のおそらく16歳くらいの時期に、
(世界ランクは300位くらい)
毎日彼の練習をみながら、
フィジカルトレーニングをしていました。
30分だけラリーしたこともあります。
今となってはいい思い出です。
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