2013スペインテニスヨーロッパ視察で学んだことPart9!U12女子F ディレクションチェンジ。
アプローチは怖がらずにディレクションチェンジ!
昨日までの記事では、シコラー相手に流れを変えるためにネットに出るRADOVCIC選手の動画を紹介しました。今日もアプローチから前に行くシーンを紹介します。
ネットに出る前のショットが少し甘くなって、ハーフボレーをさせられ、最後はボレーの技術が及ばずに、ミスしています。このラリーでも攻撃的なRADOVCIC選手と、守備的なMAYOROVA選手は戦い方の基本をしっかりと守っています。まず画面手前、攻めているRADOVCIC選手の配球です。
リターンとその次のボールを逆クロスに打った後、アプローチはディレクションチェンジをしてオープンコートに打っています。
『なんだそれだけ?』と思ってしまいがちですが、こういうケースでアプローチや決め球を同じコースに打ってしまう選手はものすごく多いです。コースを変えることは、技術的に難しい上に勇気が必要です。普段の練習から、コースを変える意識がないとついつい安全な方へ打ってしまいます。結果は、は、少しディレクション・チェンジに失敗してアプローチが甘くなりポイントを落としてしまいます。でもしっかりとディレクション・チェンジをしていることが重要だと思います。そして画面奥のMAYOROVA選手の配球にも注目です。相手がネットに出てきたら、1発で抜いてしまいたいもの。でも基本通り、何本もボレーをさせています。もしここでMAYOROVA選手が、1本目できれいに抜きにいって、パッシングショットをミスっていたら、流れはRADOVCIC選手に傾くかもしれません。RADOVCIC選手はとにかく長く続くラリーを嫌がっていました。なんとかネットプレイを多用して長いラリーを避けていましたが、MAYOROVA選手のこのようなプレイがあれば、またしんどくなります。RADOVCIC選手とMAYOROVA選手、どちらのプレイも参考にしたいところです。
※2013年9月13日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年4月20日に再度公開しました。
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