2013版サンチェス・カサルテニスアカデミーの練習徹底検証!!Part9!ラリー練習でドリルの動きを取り入れる!
ラリー練習でドリルの動きを取り入れる!
今日は、ドリルとラリー練習の関係性、第3弾。まずは下の動画をご覧下さい。朝の寒い時間帯のウォームアップラリーの映像です。身体を無理矢理動かせて暖めるために、コーチから飛んで来たボールをフォアとバックで必ず交互に打つように指示が出ています。こんな感じです。毎回フォアとバックに交互に回り込むイメージです。
短いですが動画をどうぞ。
このラリーでは、お互いが真ん中同士で打つというルールがあります。そして練習の最初ですから、まだそんなにボールのペースが上がっていません。そのような場合は、スパニッシュドリルで使っていたフットワークをできるだけ忠実に再現します。横向きを作ってからボールに入る。
後ろ足が出ないようにヒット。
フォアも同様に横向きを作って、サイドステップで前へ
後ろ足が出ないようにヒット。
ドリル同様に、踏み込み足で地面を蹴って戻ります。
以前紹介したこのドリルと全く同じ動きです。
もっとラリーのペースが上がれば、ここまで忠実に動くことは難しくなります。レベルの高い選手ほど、ペースが早くなってもこの動きがラリー中でも忠実に表現できます。僕が留学中に元ATP90位の選手とこのラリー練習をしたことがあって、僕の思い切り打ったボールをすべてドリル通りの忠実な動きで返球されて唖然としたことがあります。この前へのサイドステップや踏み込みの動きはとても大切です。試合中によくある下の図のようなコースチェンジ。
しっかりと基本練習で前への動きができる選手ほど、正確に伸びるボールがストレートに飛びます。少しでも余裕があれば踏み込んでいるし、踏み込めなくても身体感覚に残っている前への体重移動を使うことができます。スパニッシュは一見、凝り固まった変な練習に見えますが、その狙いを理解すれば、その効用がわかってきます。
※2013年12月20日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年4月20日に再度公開しました。
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