オランダのテニス環境。サッカーとクリケット人気に少し負け気味。ですが環境的は良い。チャレンジする価値あり。
オランダのテニス環境を現地で調査
オランダのテニス環境まとめです。オランダでは現地でテニスコーチをしている日本人2人に3つの施設を案内してもらいました。すべてレッドクレーの綺麗なコートで10面を超える数のコートがあるビッグクラブでした。ヨーロッパらしく、カフェやレストランが必ず併設されていて、社交の場として美味しいコーヒーやお酒が飲めるようになっています。ジュニア専門のアカデミーというよりは、大人もたくさんプレイしていて、日本のテニスクラブに近い印象を受けました。大人もプレイする中にジュニアのクラスもあるという形です。
日本との世界ランカー比較
まず始めにオランダ国籍のテニス選手の状況から。()内は日本人のデータ。2016年10月3日現在のデータです。
男子世界ランク100位内 1人(4人)
男子世界ランク最高位 61位(5位)
男子世界ランカー 39人(68人)
女子世界ランク100位内 1人(4人)
女子世界ランク最高位 23位(31位)
女子世界ランカー 22人(66人)
ジュニア男子世界ランク100位内 0人(5人)
ジュニア男子世界ランク最高位 189位(5位)
ジュニア男子世界ランカー 30人(78人)
ジュニア女子世界ランク100位内 1人(5人)
ジュニア女子世界ランク最高位 83位(16位)
ジュニア女子世界ランカー 35人(105人)
日本とのGDP比較(2015年)
名目GDP 17位 (3位)
一人当たりのGDP 16位 (23位)
()内は日本
テニスコート紹介
コートはレッドクレー。現地で指導する日本人コーチによると、バウンドはさほど高くないそうです。雨が多く、湿っているせいかな?と言っていましたが、原因は不明です。クレーコートは湿り具合でバウンドの高さや速さが変わります。まさに生き物です。環境によってバウンドは変わります。ヨーローッパの中で試合を回る選手は、みんな口を揃えて、同じクレーでも国よってバウンドは全然違うと言います。気候の影響を受けやすいので、国よって異なるというのは当たっていると思います。
こちらは大きなスポーツ施設。左がテニスコートで右はサッカーやクリケットに使う芝生のグラウンドです。オランダでは女子一番人気のスポーツはクリケット。この日もテニスコートは空いてましたが、クリケットコートは2面とも試合をしていました。
物価が高い
オランダに滞在しようとしてまず驚いたのがホテルの値段の高さ。わずか3泊ほどだったし現地では毎日アポが入っていて、食事を一緒にするのでAirbnbは必要ないと思っていましたが、あまりのホテルの高さにAirbnbに切り替えて調べてみると。Airbnbもめちゃくちゃ高い。まるごと貸切ではなく、一部屋を借りるだけでも一泊1万円弱するところばかり。。。諦めて中心地から離れたホテルを取りました。お昼のランチなどもとにかく高い。バルセロナなら10ユーロあれば、飲み物付きのランチが食べられますが、アムステルダムでは15ユーロを越えてきます。とにかく物価が高いです。その反面、国の政策で水道水を飲むことができました。街もゴミが少なくて綺麗でした。
レッスンは日本流??
基本的にヨーロッパのレッスンスタイルは少人数制で強化目的のレッスンをよく見ましたが、アムステルダムでは、1面に5〜6人入れての効率重視系のレッスンに移行しつつあるようです。(現地コーチ談)ジュニア選手もある程度強くなると、バルセロナなど他国のアカデミーに出て行くことが多くなってきているようです。
大会
ITFジュニアが5大会、ヨーロッパジュニアツアー・ETAが8大会と大会数は充実しています。
オランダの特徴
①物価は高め
②他のヨーロパの国と近いので国境をまたいで大会にチャレンジできる。
③治安が良いが、気をつけないといけない地域もある。
④テニスのレベルは日本の方が上
オランダと言えば、平均身長が世界一の国。ですが人気スポーツは、男子はサッカー、女子はホッケー。テニスに関しては、強くなりさらに上を目指すジュニアは、ドイツやスペインに出て行って修行するそうです。物価は少し高めですが、ヨーロッパ中に飛行機が行き来するスキポール空港があるのは魅力です。そしてアムステルダムは、日本人企業の駐在社員が多いことでも有名です。その駐在社員のジュニアを指導する日本人コーチが2人います。競技系の指導もできるコーチです。ここを拠点にヨーロッパの大会を回るのもいいと思います。
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