海外チャレンジで改善できる試合に対するマインドセット(考え方)とは?
現在8名のジュニアと1名のコーチの引率でスペイン、バルセロナにあるサンチェス・カサルアカデミーを訪れています。私自身が14年前に1年3ヶ月滞在し選手として修行を積んだ場所でもあります。今回の遠征ではバルセロナのローカルトーナメントに参戦しています。勝ったり負けたりの小学生チームと違って、全く勝てない中学生チーム。小学生が勝てるのは、こちらではU12の強者はU14に出ているという現状もあるので楽観は禁物です。
バルセロナはローカルトーナメントが充実している
バルセロナでは出ようと思えば毎週出られるくらい、ハイレベルなジュニアのローカルトーナメントがあります。全て3セットマッチ、月曜日から1回線がスタートして1日1試合、週末にファイナルがあります。カテゴリーも豊富で、U12から大人(選手)が出てられるオープンカテゴリーまであります。
試合→練習→試合という試合中心のサイクル
大会が多いことのメリットは、試合を中心に活動できることです。試合の数に対して練習量が多くなりがちな日本の環境では、練習をしっかりとこなすことに考えが集中しがちです。競技テニスはあくまで試合がメインとなってスケジュールを組み立てるべきです。
海外のハイレベルな大会に出続ける時に変えておきたいマインドセットとは?
『足らないものを探す→帰って練習→できるようになる→試合にいく』この分析はコーチの仕事であって、選手の仕事ではありません。特に強い選手と試合する時にこのような考えになってしまうことが多いように思えます。昨日、敗戦後にミーティングをした中学生もそうでした。大切なことは、『自分が通用するものを見つけ出す→練習でさらに磨き上げる→試合に勝つ』という考え方です。とにかくボールに食らいつく、アイディアを出してポイントを取り、積み重ねていくということを実行していくという意思が求められます。
そのマインドセットで得られるもの
試合中にテニスが上手くなっていきます。試合の中で上達していきます。選手自身はそのことに気づくことはできませんが、見ているコーチにはわかります。低年齢のPLAY+STAY大会を開催するとよく目にする光景です。大会中のみるみるうちに上手くなっていく。純粋に勝負に没頭していることが原因と考えられます。年齢と試合経験を重ねるにつれて『また練習して出直してこよう』なんて試合中に考えてしまうものです。
まず行動すること
十分な準備をしてから、実力がついてから、体力がついてから。こういうマインドはマイナスに働きます。まず行動に移すこと。日頃からそうすることで考え方は変わってきます。試合の中で実力をつける、試合の中で体力をつけることは可能だし、強くなる選手ほどそうやっています。
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