今と昔のプレッシャーの違い。現代の子供達の置かれている状況を理解して褒めてあげよう!
冬の大きな大会が終了
一部地域を除いて、各都道府県で冬の大会が終了している頃でしょう。ライバル達も同じように努力していく中で、満足のいく結果を出すのは難しいです。日本の、いや、世界中で子供達はとても忙しく、学校に行き、テニスクラブに通いながら切磋琢磨しています。ランドセルを玄関から放り投げて、公園に野球をしに行っていた我々世代(昭和51年生)では考えられないタフな生活だと思います。
結果はもちろん大切ですが、努力をほめてあげて欲しい
もともとテニスが大好きな子供達、テニスがたくさん出来て、しかも昔では考えられないほど情報満載のレッスンを受けることができる今の世代は、テニス上達という側面から見るととても幸せです。でも、ゲームであるテニス、遊びであるスポーツとしては、少しプレッシャーが強すぎるという側面もあります。
投げ出さずに最後まで戦い抜いただけで立派です。
我々世代の公園での野球には、それで結果を残さないといけないというプレッシャーはありませんでした。純粋にゲームとしての野球を楽しみ、飽きたらサッカーの変え、飽きたら缶蹴りに変わっていました。テニスという枠に固定され、しかも練習した分だけ結果に結びつけなければならないというプレッシャーは、なかなかのものだと思います。テニスというゲームが持つプレッシャー以上のプレッシャーがかかっています。誰かに見られて試合をするというだけでも、そもそもものすごく嫌なものです。最後まで戦い抜いただけでも立派で、十分、褒めるに値するチャレンジだと思います。
実はそれが一番難しく、一番達成感があるもの
大人になるとプレッシャーの逃がし方を学んでしまいます。重すぎるプレッシャーを軽くする、自分を騙してしまう術を覚えてしまいます。子供達にはまだその能力はありません。たった1球のボールを打つことに、ものすごい量の期待や不安を背負って打ち込んでいます。試合が終わって握手をするまで、投げ出さずに戦い抜くことは、実はそれが一番難しく、一番達成感があり、一番賞賛に値する行為だと思います。
もちろん一番の功労者は保護者の皆様
大人はプレッシャーの逃がし方を知っていると書きましたが、唯一逃げ場を作らないのが『子育て』でしょう。自分がプレイする何倍もの胃の痛みに耐えてお子様の試合を見守り続けるのは、親でなければできません。競技テニス関係者は全員、そんな保護者の皆様の努力に感謝しています。来年もたくさんのことが、テニスコートで起こります。良いことも悪いこともあるでしょう。それでもコートに立ち続けましょう。
最後に自分のこと
今年一年皆様お疲れ様でした。今年は長年働いた江坂TCを辞めて、新たなスタートを切りました。道なき道を行く、職業名のない職業を目指すなど調子こいて辞めましたが、貯金が減っていくのは、なかなかのプレッシャーです。笑。ま、わかっていたことですが。留学相談も少しずつ増え、また海外と日本をつなぐイベントの参加も少しずつ増えています。来年、自分が何をするのかまだ明確には決まっていませんが、ビジョンだけは鮮明です。来年もこのブログ、そして私の活動をよろしくお願いします。年始のブログは4日からの予定です。ではみなさん、良いお年をお迎えください。
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