本番の試合でドロップショットができるようになるために必要なこと。
何気ないドロップショットですが、低年齢にこういうプレイしておくことは大切です。練習中に何してもいいという指示が出ると意外と困るジュニアが多いです。ヒッティング技術が結構高いのですが、そこにイマジネーションを組み合わせることが苦手です。ドロップショットの指導をすると、ドロップショットばかりしてしまうジュニアがいますが、ショットを覚えるのはうまいのですが、それをどのように使うのか?ということになるとうまく判断ができないのです。
大切なことは相手の頭の中に訴えかけること
①試合の最初で使って試合全体でプレッシャーをかける
②そのポイントを取るために使う
大きく分けると上記のように長期的な視点で使う場合とも短期的な視点で使う場合に分かれます。
どちらにしても大切なことは、相手の頭に対して訴えかけることです。長期的な視点では、相手の頭にいつもドロップショットを意識させる。短期的な視点では、相手を欺くことが大切です。そういうやりとりが好きになることが大切だと思いますし、そういうやりとりを大切にする練習の雰囲気が大切だと思います。
①②はできるジュニアが多いけど③ができるジュニアは少ない
ドロップショットの練習をすればドロップショットは上手くなります。ですがそれをポイントに繋げられるかどうかは、また別物です。私の指導経験でいうと、
①ドロプショットが打てる
②ポイント練習でドロップショットを使ってポイントが取れる
③本番の試合でドロップショットが有効に使える
この3つは全く別物です。言うまでもなく大切なのは③です。①はレッスンで指導すればできるよになります。②はレッスンで指導して、それを使ったポイントパターンを練習し、数ヶ月経てば可能です。ですが③は、もともと相手を欺いたり、相手の頭にドロップを印象付蹴ようと言う思惑を持っていない選手は、なかなかできません。
理想的上達の順番は、③→②→①です。本番の試合で遊び心がサクッと出せる選手がやっぱり強いです。練習では上手くても、本番の試合になると正直なテニスばかりしてしまうジュニアが多いです。それくらい③は簡単そうで難しいことなんです。この下の動画はミスしてますが、良い発想です。思い切りのいいドライブボレーに来た時点で、相手はドロップボレーを警戒できなくなってます。
本番でできるようになるために。
私の指導経験では、③の能力が高い選手は、ミニコートのミニゲームなどが好きで上手でした。直感的に相手を欺いたり、反射的に動いたりするのが好きでしたね。ドロップショットを上手く使いこなす選手は、ドロップショットを打たれることも好きだったりします。ドロップショットを打たれた後のやりとりも好きなんです。お父様とテニスをする時に、ミニコートでお互いにドロップショットを打ち合って楽しんではいかがでしょうか?お父さんが経験者でも、ドロップショットからのやりとりだと、そんなに強さに差が出なかったりするのではないでしょうか?大人が秀でているのは、得てしてミスが少ないという安定感が大部分だったりします。一緒に楽しめますよ。練習後の会話も弾むと思います。おすすめです。
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