かっこいいクリエイティブなテニスを身につけるために小さい頃から大切にしてほしいこと。
3月6日〜10日に箱根で行ったエスパルシアコーチを招いてのキャンプでは、毎晩のようにコーチ同士でミーティングを行いました。どうすれば選手たちが多彩なプレイを身につけることができるのか?話の焦点はそこでした。
クリエイティブはクリティカルから生まれる
多様な技術を使って、多彩な組み立てができるテニスをクリエイティブなテニスと定義します。そのクリエイティブさを生み出すのは、クリティカルシンキングです。直訳だと批判的思考。日本語だと少しネガティブな表現に聞こえますが、海外ではそれほどネガティブな意味合いでは使われません。わかりやすく言い換えると、『なんでもすぐに納得せずに、少し疑って自分でやてみて検証する』という風になります。
何かを批判して自分で試してやってみる
例えば、ショートクロスの後はこういうポジション取りが良い。という説明を受けた後、わざと違った風に動いてみることも大切なことだと思います。やっぱりコーチの言う通りだと感じる選手もいると思いますし、『私の足の速さではそのポジション取りは無理』と感じていて自分なりに考えてみたい選手もいるでしょう。
結果をつなぎ合わせると他人とは違うものが生まれる
選手たちは考え方も違えば、器用さ・体格・足の速さなど、持っているものが全員少しずつ違います。クリティカルに考えることで、結果として生み出されるテニスも少しずつ違ったものになります。
それがクリエイティブ
そうやって生み出されていくテニスがクリエイティブなテニスです。クリエイティブさを教えることは不可能で、クリエイティブさは生み出されるものです。生み出される内容をコントロールしようとすることは大切ですが、まずは低年齢のうちになんでもやってみて、生み出すことができるマインドを育んでいくことが大切だと今回の箱根キャンプで学びました。チャレンジャブルなマインドを持っていないと結局、自分で自分を八方塞がり状態に閉じ込めてしまいます。
小さいうちになんでも好きにやらせてみるのがベストです。
そして大人が思う答えが出なくても否定しないことです。箱根キャンプの夜にエスパルシアコーチとそんな話をしました。
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