戦術は使うことが難しいのではなくて、混ぜることが難しい
球出し練習では、相手を動かすショットや、ネットプレイなども織り交ぜてプレイできるジュニアは多いです。ですが、いざ試合になるとワンパターンな戦いになってしまうジュニアも多いのではないでしょうか?それは、
混ぜることは難しいから
です。
混ぜられると嫌がられる
・早い展開・遅い展開
・速いボール・遅いボール
・低いボール・高いボール
いろんな要素のボールがあり、またそれらを組み合わせた『組み立て』を使うことで、多様な戦術が生まれます。多様性のあるテニスをすることが難しいのは、それらを混ぜてプレイすることが難しいからです。ですが、それができると相手は
・リズムを狂わされる
・的を絞りにくくなる
などして、戦いにくさを感じてくれるようになります。
単調
速いければ速いボールばかり、繋げるのであれば、繋げてばかり。そう言った単調なプレイをするなら技術は固めやすいですが、低年齢の頃から、多彩なプレイに取り組んで、『混ぜる』訓練をしておくと、技術が固まるには時間がかかりますが、試合の中で変化をつけられる選手になることができます。
ヨーロッパのジュニア
目をひくジュニアは、とにかくプレイが多彩です。全ての技術を持ち、全ての戦術を使いこなします。その割には、信じられないような簡単なミスします。結果惜しいところで優勝はできませんが、とても印象に残ります。
伊達選手の打球音が毎回違った
もう5年以上前のことですが、伊達選手の試合をコートサイドで見る機会がありました。いつも低くて速いボールを打っている印象が強かった伊達選手の打球音が毎回微妙に違っていたのが印象的でした。細かい変化を加えているのです。
『混ぜる』訓練
低年齢からの競争が激しくなっていて、勝つことは次のチャンスにつながるので、勝敗にこだわることは大切です。ですが、そんなタフな競争の中でも将来への余白の部分を作っておくことは必要です。多彩なプレイをするためには、一つのことを安定して使いこなすのではなく、『混ぜる』訓練もしながら安定させていくこと、『混ぜる』遊び心を持っておくことが大切です。当然ミスは増えますが、将来的に多彩なテニスができる土台が作られます。箱根キャンプでは、徹底的に土台作りに励みます。
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