ヨーロッパのテニスコーチのレッスンに学ぶ、自ら考えられるジュニア選手の育成法
戦い方の指導が多い
海外のアカデミーに行くと、気がつくのは、『戦い方』の指導が多いことです。コート上でシンプルに、自動的に、勝つためのショットを選択できるようにすることが目的です。練習の中で考えずに打つことが多いと、メッセージ性のないボールを打っていることが多いです。打つショットに目的を持ち、身体に戦い方が染み付くまで、反復練習していかなくてはなりません。
メッソドと呼べるような最後の答えはない
かと言って、『こうすれば必ず勝てる』というような方法論ではなく、テニスというスポーツで、まずは負けないように、しっかり打ち合うことを大前提として、勝つために必要な思考方法を教えてくれます。
軌道修正
その思考方法は、シンプルな内容だったりしますが、選手たちは日々の練習の中で、様々なことを考えてしまいます。それは上手くなりたいという思いからですが、早く上手くなりたいと考えるために、ついつい良くない方向へ思考が行ってしまいます。今まで決まらなかったショットが、簡単にショットが決まるようになることはありません。指導は、選手たちの思考の軌道修正にも役立ちます。
考えられる選手へ
自ら考えて勝てるようになる選手に育ってもらうために、決して言い過ぎたり、押さえつけ過ぎたりせずに、余白の部分を残します。主張することに慣れている海外のジュニアは、余白の部分を与えると自ら考えて発言し、自分だけの思考方法を構築していきます。
お父さん・お母さん
試合で力が発揮できないジュニアに共通するのは、戦いに対する準備ができていないことです。戦い方に関する独自の考えがないことです。何気なく、なんとなくコートに立ってしまいます。
・慌てずに相手コートに1球でも多く返そう
・終盤で緊張するから対応しよう
など、具体的な声かけをしてあげて、自ら考えられるように導いていきましょう。
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