スペインのレジェンド級のコーチ、アンヘル・ヒメネス氏に聞いた日本人ジュニアのテニスに備わったら良いと思う能力


現在、スペイン・バルセロナへジュニア選手8名と共に2週間の遠征に来ています。サンチェス・カサルアカデミーを拠点として、3トーナメントの参戦と練習に明け暮れる毎日を過ごしています。このブログにも再三登場するスペインのレジェンド級コーチ、アンヘル・ヒメネスさんに、今回引率した日本人ジュニア選手について聞いてみました。

アンヘルコーチのインタビュー過去記事

 

(アンヘル・ヒメネスコーチ)

典型的な日本の正確なテニス

とても正確でスピードがあり、ミスが少ない。現在の日本のジュニアテニスはとてもレベルが高い。しっかり練習を積み重ねれば、高いレベルに辿りつけると思う。との高評価でした。

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日本のジュニアに足りないと感じること1つを教えてください。

アンヘルコーチに日本人に備われば良いと思うことを1つだけ挙げるとしたらどんな能力ですか?と聞いてみました。答えは、
『タメというか含みというか、打つ前の一瞬の間のようなものが欲しい』ということでした。(ジェスチャーを交えた会話を私流に翻訳しました。)素早いテイクバックの完了から、ボールがバウンドして打つまでの一瞬の『間』のことを言っていました。

その『間』が生み出すもの

打つ直前の一瞬の『間』によって、
・コースを隠す
・多様な球種が打てる

というようなことができるようになります。

・コースを隠す
相手は一瞬、打つコースがわからなくなります。
・多様な球種が打てる
同じ構えから、回転量をコントロールすることができます。同時にネットを通過する高さや深さなどもコントロールできます。

『間』を作り出すことで、できるようになること

・コースを隠す
・多様な球種が打てる

ことによって、単発で同じパターンのテニスだけでなく、多様な戦術につながります。

耳を傾ける

アンヘルコーチの言葉は、子供達に伝えました。スペインやヨーロッパのテニスをそのまま丸パクリすることが、日本人ジュニア似合うかどうかは個人差が大きくでるところだと思います。ですが、耳を傾けて、自分にとって有益なエッセンスは吸収してほしいと思います。

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