夏のビッグトーナメントを戦う時に重要な暑さ対策
日本の夏の暑さは、ヨーロッと比べても暑いです。気温が35度を越えることも珍しくなくなりました。ヨーロッパと格段に違うのが湿度の高さです。不快指数はかなりのもので、日陰に入ると涼しく感じるヨーロッパと違って、日本では日陰に入っても体感温度はほぼ変わりません。
照り返し
ヨーロッパのような、頻繁に水を撒くクレーコートと違って、ハードコートは照り返しがあり暑さが何倍にも感じます。特に低年齢カテゴリーの選手は、大人よりも頭が地面に近いこともあり照り返しのダメージが大きいと言われます。
必須アイテム
・乾きやすい服装
・帽子
・サングラス
・首に巻くネッククーラー
などを用意することで対応しましょう。ネッククーラーや食べ物、飲み物を入れておくクーラーボックスがあればとても便利です。
水分補給
一番大切なのが水分補給(栄養補給)です。体重が2%減ると良くないと言われますが、50キロの選手で2%は、1キロです。テニスをやっていた人はわかると思いますが、1キロくらいすぐに減ってしまいます。試合前日から、試合の朝、試合前、試合中、試合後と意識して水分補給をしましょう。その際、利尿作用の低いものを選ぶことも大切です。ジュニアでコーヒーを好む人は少ないと思いますが、緑茶やコーラー(炭酸ジュース)などは、利尿作用が高く、お勧めできません。麦茶はOKです。また試合前や試合中は、糖質や塩分も補給できた方がいいのでスポーツドリンクやエネルギーゼリーを摂取しましょう。子供達は、喉が乾く前に飲むと言うことに慣れていないので、喉が乾く前に飲むと言うことを徹底するといいと思います。
パフォーマンス低下だけでなく、命の危険も考えて
クーラーボックスをコートに持ち込み、ネッククーラーなどを使用するのは手間ですが、やっておいた方がいいでしょう。脅すわけではないですが、パフォーマンスが下がることだけでなく、命の危険を考えることも必要です。特に日本のジュニア選手で部活を経験していない低年齢カテゴリーの選手は、日中の練習を経験していません。スクールの練習が、夕方以降のみのクラブも少なくないからです。この暑さの中、いきなり慣れていない日中にプレイすることは危険です。しっかりと準備してのぞみましょう。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。
- 外人って何食ってるからあんなにデカくなるんだろう?海外のジュニア選手の食事。