みんなまじめなのに。。。
こんにちは!
このブログの読者の方は、読んでいると思われるとあるブログにて、複数受講の危険性という記事がありました。そのブログの作者とは、面識ないのでリンクは貼れませんので、興味ある方はサーフィンして探してくださいね。
複数のクラブや複数のコーチに指導を受けることの危険性というか、そうするとどのようなことが起こるのか、ということが書かれていました。おそらく日本中の指導者が共感できる内容でした。
ここでは僕が経験した例を少し紹介します。あくまで、現状を共有することで、解決策を議論したり、より良い方法を考える為に紹介します。決して、複数の指導者に習うことを否定したり、そうしていることを非難しているのではないのでご理解くださいね。
ジュニア一人一人に生活環境があり、上達への方法も多様化することが良いというか、そうするしかないと思ってます。その多様化へのヒントになればと思って書きます。
①ある中学生の男の子のお話。ある時、急にものすごく早いタイミングのライジングで横しばきの打ち方を始めた。。。打ち方を見ても、誰かに教えてもらったのはすぐにわかる。
もともと頭の良い子で勉強もよくできる。それだけに、しっかりと身体の部分の細かい動きまで指導を受けて練習する方が安心してチャレンジできるのだろう。でも明らかに型にはめすぎて動きがない。。。指導者の目から見ると、その打ち方でそのタイミングで打って結果を出すとなると、ゲームにおける動き方から、戦術のイメージからすべてを変えなければならない。5年かかっても難しいと思われる。。。しかもその子は高校受験もする。
でももし形になれば、ものすごく高い成果をだせるだろう。ジュニア本人もそれを信じているけど、当面の成果は捨てたと思わないといけない。でも当のジュニアにはそんなことはわからないし、そのやり方に希望を抱いている。
その時、僕にできることは、見守りながら、少しでも目の前の成果も大切にしつつ(だって受験もしたら高校卒業するまでに成果なんてとてもでないんだから)しっかりとチャレンジできるように声をかけるしかない。。。
それを『教えていない』と言われればそれまで。。。
②セミウエスタンよりは少し厚いウエスタンくらいのグリップでフォアを打っている小学6年生。ある日見ると、コンチネンタルに近いイースタンになっている。。。『このグリップの方が、ボールが速くなって、今は勝てないけど高校生になったら勝てる』と言われて変える決心をしたらしい。誤解の内容に言うけど、この台詞は、小学生のジュニアを介して聞いているので、変えたコーチの本意はわからないし、僕もわかったつもりではいない。
せっかく安定しかけていたフォアハンドはもうめちゃくちゃ。。。いくらなんでも薄すぎるだろと思いながらも、本人の意志が固く、何かを信じているのなら容認するしかない。
フォアハンドはまたゼロどころかマイナスから作り直し。。。グリップ変えれば身体の使い方やタッチ、何より本人の感覚をすべて変わるわけだからもう大変。。。そのグリップである程度のレベルまでくるまで、細かい身体の使い方を気にしながら見守るしかない。当然、手首を痛めるし。。。でも見守るしかない。。。
それを『教えてない』と言われればそれまで。
結局そのジュニアは、2年後には元のグリップに少しづつ戻っていった。。。なんじゃそれりゃ。。。。
まあ、こんなことが日本中のテニスの現場で起こっているわけです。
難儀なのは、今のような例に登場する人物は全員が仕事熱心であり(まあ、僕自身はおいといて。。。)向上心があり、努力家であるということ。
テニスをする環境が多様化すればするほど、様々な真面目で熱心な情報が交錯してしまう。
まあ、競技歴の最初の方は、様々な情報に困惑され、徐々に耐性をつけていくのがベストかな。最初っから良い情報とそうでない情報をフィルタリングして区別することなんて無理だろうから。
僕だって他のコーチから見れば混乱を招く存在なのであって、そこから逃れることはまず不可能。
最後にもう一回書きますけど、あくまで現状の共有を目的としてこの記事を書きました。複数受講を否定するわけでも、誰かを非難したいわけでもありません。
それに、こうやって書くと、ものすごく大それたことのようになってしまうでしょうけど、昔っからあることだと思います。
気にしないで済むなら、それでもOK。
『隣の花は赤い』ものだし、他の指導に興味を持つことは普通のことです。
ただ、み~んな真面目なのになんでうまくいかんのかなぁ~と思うことが最近多いんですよね。。。笑。
そしてこういうこと書く僕に対してあんまり構えないでくださいね。こういうことを、めんどっち~って思うコーチよりも話がわかると思っていただけると幸いしまくりです。
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