文武両道はすでに世界の共通言語。競技テニスジュニアの日常!
8名のジュニアと1名のコーチの引率でスペイン、バルセロナにあるサンチェス・カサルアカデミーを訪れた今回のスペイン遠征から帰国しました。滞在中、我々と同じようにバルセロナにテニスの短期・長期留学に来ていたジュニア選手のご父兄の皆さんに、練習を見ながら雑談し日頃の生活について聞いてみました。皆さんどのような日々を送っているのでしょうか?
スイス・18歳の女子 滞在3週間
お母さんと来ていました。18歳ということは日本でいう受験生。テニスのレベルは日本でいうと関西ジュニアベスト8くらい。1週間のテニスの時間は12時間くらい。学校以外の勉強時間は、20時間。大学進学希望です。アメリカの大学を目指しますか?と聞いたところ、スイス国内には良い大学があるのでアメリカにはいかずに国内の大学を受験するとのことでした。
シンガポール・14歳の男子 滞在2週間
両親と来ていました。テニスは1週間5時間、学校以外の勉強は20時間以上。とにかく勉強が大変だそうです。シンガポールの受験システムは、取り返しがきかないタフなシステム。勉強の合間に少しテニスができる程度だと言っていました。テニスのレベルは大阪で本戦に行けるくらいかな。
アメリカ(カリフォニア)・16歳男子 3週間の滞在
お母さんと来ていました。テニスは週に12時間。勉強は15時間以上。1週間を通して家でゆっくりする時間は全くないそうです。いつも急いでご飯を食べて次の場所に移動しなければならないと言っていました。ここサンチェス・カサルでは、一つの場所にテニス・学校・住居があるので天国のようだとお母さんが言っていました。テニスは関西ジュニアレベル。
イギリス・17歳女子 半年の滞在
両親と来ていました。テニスをしながらサンチェス・カサル内の学校に通って勉強もしています。テニスは20時間・勉強は10時間。アメリカの大学かロンドンの大学で迷っているそうです。テニスは全日本でもけっこう勝てるくらいでした。
サウジアラビア・15歳女子 数日滞在
お母さんと来ていました。スペイン人と日本人のハーフ。サウジアラビアである企業のコミュニティで作られた街で生活しているそうで、そこでは高校になると国外に出る子が90%を超えるそうです。サウジアラビアには良い高校が少ないらしく、勉強面も考慮してナダル・アカデミーとサンチェス・カサルアカデミーを試しているとのことでした。テニスよりも勉強で選びたいと言ってました。
文武両道への流れは世界共通?
どの親御さんに聞いても勉強は大切にしているということでした。でもテニスもやらせてあげたいと。僕の主観だと、日本のジュニアよりも勉強している印象でした。テスト前だけ勉強というレベルではないようです。日本ではテニスがある程度できれば、推薦で高校・大学に入れ、そのまま就職できますが、グローバルスタンダードはそんなに簡単ではなさそうです。今回参加した日本人チームも空き時間は勉強しましたが、他国のジュニアはパソコンとにらめっこして、オンラインでの授業や宿題をしていました。オンラインでの勉強はとても便利で効率的ですが、意志が弱いと続かないもの。日本にも良質のオンラインコンテンツはありますが、テニス留学生で我慢強く続けられるでしょうか。テニスジュニアは世界中でとても忙しそうです。
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