テニスはクレーコートで学ぼう!球足が遅いことで学べること。
クレーコートの展開は遅い
年末年始はお休みしましたが、ヨーロッパの試合展開の中で見て直感的に学べそうなものをインスタ動画にして配信してます。インスタは海外の方が見てくれるのでなんか楽しいですね。
クレーコートで開催されているテニスヨーロッパの試合とハードコート(スローハードと呼ばれる球足が遅く高く弾むコート)で行なわれている同じくテニスヨーロッパの試合、クロアチアでの試合などを毎日更新目標で配信します。フォローしてお子様とスマホでイメトレしてみてください。効果あると思います。なぜかというと、そこで展開されているラリーは遅いからです。
遅い展開の中から学ぶ
遅く感じる理由は、
①ジュニアの試合なので筋力がなくボールが遅い
②球足が遅いコートなのでスイングスピードは速いがボールスピードは遅く、総合して体感スピードが感じる
この2点が挙げられますが重要なのはもちろん②です。空中でのボールのスピードが上がらないので、組み立て・ポジョニング・アイディアが大切になります。身体的にそれほど大きくない日本人がテニスの質を上げようと考えた時に、最も重要視しないといけないのは、ボールのスピードではなく組み立て・ポジョニング・アイディアです。この下の高い打点でのフォアも、球足が遅いコートなのでコートの中に入っていかないと決まらない。相手から時間を奪う為に前に入り、結果としてこのような打点になっているのです。
①オープンコートに決めたい
②相手が戻ってくる前に打ちたい
③ボールを待たずに前に入っていかないといけない
④打点が高くなる
という順番です。最も大切な動作は②です。遅い環境の中では、②のような要素がとても学びやすいです。これが速い環境下なら④にばかり注目が集まるかもしれません。
速い=強いではない
速い=強いではない。テニスではものすごく大切な感覚です。頭で理解していても、これが感覚としてわかっていることはとても大切です。選手が持っている速さは簡単には上がりませんから、そこに意識がフォーカスされると練習が退屈になりつまらなくなります。テニスはゲームであり、楽しいもの。組み立て・ポジョニング・アイディアを大切にできると練習や試合が楽しく感じられます。今年もテニスを存分に楽しみましょう!そして夢に向かって大きく前進できる勝利がありますように!!
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