海外の環境のような強制力が強くない環境でも伸びていく選手の特徴!!
海外のコーチはとてもフレンドリーです。日本の環境と比べると上下関係を感じることは少ないです。海外のテニス環境で練習する時には、ここに落とし穴があり、特に日本で厳しい環境にいたジュニアは、ついつい開放的になってしまいます。海外のコーチがフレンドリーなのは、強い選手に育成するためです。選手とのコミュニケーションを円滑にして、情報を引き出し、また自分の意見もしっかりと伝わるようにするためです。そして全て指導者の指導に頼るのではなく、自分の頭で考えられる選手に育てるためです。
私の経験
私はヨーロッパを経験したこともあり、ジュニア選手とはフレンドリーに接する方でした。日本という環境や、ヘッドコーチという立場になったことで、厳しく接せざるをえない時もありましたが、自分で考えて行動できる選手になってもらいたいという考えからそうしていました。練習の雰囲気は『ユルい』などと言われることもありましたが、全国レベルでも結果は残してきましたし、選手が全国レベルから世界のステージで活躍できるように、そのような指導スタイルを取っていました。そのような環境で成果を出していた選手には、一つの特徴がありました。
その特徴とは?
コーチに対してフレンドリーな接し方をしつつも、要所要所では敬語を使って『一線を引いた対応ができること』です。敬語を使うことがいいということでなく、敬語を使うことで『一線を引いています』ということを表現しているわけです。これはほぼ例外なく強くなっていく選手の共通点でした。ここはフレンドリーな対応でいい、ここはダメということが自分の頭で考えられていた証拠です。
強制力がなくても、自分の頭で考えられる選手
海外には敬語はありませんが、敬語を使わなくても雰囲気で伝わるものです。コーチの言っている言葉に耳を傾けて、コーチと一緒にチャレンジしているんだということを表現することはとても大切です。コーチと選手に上下関係はないですが、コーチと選手は遊び友達ではありません。相手が同じ目線に立ってくれているのは、テニスの競技能力向上のため、教育を円滑にするため、選手のためです。強制されないと何もできないのではダメです。海外のアカデミーでは日本ほど強制力は強くありません。それは自分で考える力を育成するためです。
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