Tweet

戦うステージを上げるのに必要なのは爆発力！！

テニスの試合は、レベル別に分かれています。今戦っているレベルで活躍できるようになれば、ポイントがもらえて一つ上のレベルの大会に参加できるような仕組みになっています。これは世界のトッププロが出ている大会も各地域のジュニアの試合も同じです。今いるレベルを勝ち上がると、上の世界があり、またその上がありという風に続いていきます。以前の錦織選手や大坂選手のデータなどを見てもわかるように、伸びる選手は、勝てない時期は他の選手と同様にあるのですが、ある時に急に決勝に進んだりします。出ている大会で安定して上位進出している選手なんて世界でもあまりいません。全国大会に出られないけれど、プロになって活躍する選手は少数派ですが存在します。それは日本の全国大会が一度も負けずに戦う必要があるのに対して、プロのサーキットは負けてもいいけれど、どこかで大勝ちする爆発力が必要な仕組みだからです。

錦織選手のジュニア時代の戦績からわかる好成績よりも大切なこと。

錦織選手の高校時代の戦績検証から考えるチャレンジの本質！負けても出倒せ！成功はすぐに捨てろ！

大坂なおみ選手のジュニア時代の戦績からわかる、しっかりと負けるスケジューリングの重要性！！

WTA女子選手３人のデータを調べてみた。

今日は３００位台のWTA女子３選手の年間の試合のデータを見ましたが、出ている全ての大会でベスト８に入っているような選手はいなかったです。全員、一回戦負けや２回戦負けの中に急に決勝進出が混ざって、戦うステージを上げていっていました。またしっかりとデータをつけて書きたいと思います。今日は上の錦織選手や大坂選手のデータを参考にしてみてください。錦織選手の何大会もチャレンジャーで予選前が続いた後に、急に一つ上のインターナショナルレベルで予選を突破しているところなどは、まさに大勝ちの良い例です。普段の環境では、とりあえず今出ている大会でしっかり勝てるようになってから、次のレベルを目指そうと思っているかもしれませんが、それはあまり得策ではないようです。戦うステージ上げるために必要なことは、安定してベスト８に入ることではなくて、どこかで大勝ちすることのようです。

今出ているトーナメントのレベルより一つ上のレベルで勝つことを意識しよう

テニスの大会の目標はもちろん優勝することなんですが、特にジュニア選手にとっては、実力を上げていくという目標も同じかそれ以上に大切なことになります。今出ている大会に優勝して、次のレベルでは勝てない選手と、今いるレベルでは優勝できないけど、上のレベルにいっても決勝戦にでられる選手に分かれます。これは目標にしているところ、意識しているところの違いの影響が大きいと思います。安定してベスト８に入ろうとすると、シードに当たらないなどくじ運が気になりますよね。でもそんなことは気にしなくていいということが、プロ選手のランキングの上がり方を見ればわかります。実力を上げていくのに大切なことは安定したベスト８よりも、どこかで大勝ちすることです。

コーチとして一言

それは決して、攻めまくるとか、入らなくてもいいから打ちまくるということではありません。質の高いテニスを目指す必要があるということです。質の高いテニスほど、手に入れるには時間がかかります。ですが手に入れた時に大勝ちできるのです。地道なトレーニング・日々の基本練習の積み重ねの向こうにそれはあります。今戦っているステージで勝つことよりも、もう一つ上のステージをいつも意識してもらいたいと思います。