海外のコーチの日本人選手に対する感想から考えるあと少し足りないこと
海外のテニス環境に行って外国人のコーチと話をすると、皆口を揃えて日本人の真面目で勤勉な練習態度を褒めてくれます。少し意地悪なコーチは、なのになぜ強くなれないんだ?なんて聞いてくる。日本人として、日本人の努力を突き詰めて考えてみたいと思います。日本人が得意な努力、また美徳とされている努力を掘り下げていくと次の2点にたどり着きます。
心拍数が上がった状態を耐えられる
行き詰まった状態でも努力を続けることができる
この2つができると指導者もその選手のことを努力ができるという風に評価するのではないでしょうか?
心拍数が上がった状態を耐えられる
テニスの練習は反復練習が多いです。繰り返しボールを打ち続けると心拍数が上がってきます。そこで頑張れる選手とそうでない選手がいます。頑張れる選手は自分で自分を追い込むことができます。
行き詰まった状態でも努力を続けることができる
練習しても思うように成果に繋がらない日々はとても辛いものです。それでも毎日、自分を奮い立たせてコートに立ち続けることはとても大切だと思います。この2つはとてもとても大切なことです。海外の有名なコーチも評価してくれていますから。その一方で違う評価を受けることも多いのです。
休むことが下手
行き詰まっても変えられない
まさに一長一短、表裏一体ってやつですね。
休むことが下手
とにかく休むことは悪いことだ的な考えは根強いです。一昔前は、怪我をしても休まずにやることが美徳のような雰囲気でしたが、さすがにそれは無くなってきているように思います。 しかしまだ、積極的に休養を取ってリフレッシュすることは苦手なような気がします。怪我予防の活動もまだまだ浸透していません。
行き詰まっても変えられない
長期的にも短期的にもです。行き詰まることは誰にでもあることで、その時にキープゴーイングで頑張り続けることは大切なのですが、ダメだとわかっていながらでも続けてしまうところがあります。短期的な例としては、試合の流れを変えるのが苦手です。長期的な例としては、今の環境を変えていくことが苦手です。
私達もスペイン人ってこんな人達が多いとか、アメリカ人はこうだとか好き勝手言います。一律で語れることではないのですが、海外のコーチが日本人について語っているこの評価を聞くとそんなに外れていない気がします。確かに海外の選手は、休むときはしっかりと休むし、試合中の気持ちの切り替えやここぞという時の精神的な爆発力は見習いたいところがあります。
日本人は変わること、変えることが苦手
私が海外の選手やテニス環境を見てきて感じることです。
日本人は、変わること、変えることが苦手です。
それは単にそのトレーニングが足りないからです。変わること、変えることは勇気が必要だと思います。でもそれは海外の選手も同じはずです。そういう部分に意識を持って行って日々の練習を見直してみるのもいいかもしれませんね。
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