試合後にお子様にアドバイスする時に大切にしてほしいこと
暖かくなってきて試合シーズンが始まります。毎週のようにお子様と試合に出かけることも多くなるでしょう。お子様の試合を見た後には、アドバイスをすることになると思います。私の21年の指導経験の中で、試合後にアドバイスする時に、伸び率が高かったジュニアに共通していたことがありました。それは。。。
自分が何をしようとしていたのかを試合後に思い出せることです。
自分で考えられる選手は強くなる
私の指導経験では、伸びる選手ほど自分の試合を振り返ることが上手でした。あの時はこうしようとした、あの時は逆に違うことをしようとしたなど、振り返ってよく話をしました。試合中、選手は色んなことを考えながらプレイしています。ジュニアの場合、大切なことはいろいろとアイディアを出しながら戦うことです。話の途中で遮って、大人が知っている正解を出してしまうと思考停止してしまいます。どうやったら勝てるのか?それを考え続けた選手は強くなっていきます。
アドバイスする時は、お子様が話をする時間を大切にする
スポーツ科学は進化し、今後は少ない練習時間でも効果的にうまくなる方法がどんどん生み出されるでしょう。でも最終的に勝つのは自分の頭で考えられる選手です。考えるためには、自分の考えを持つ必要があります。そのためにもアドバイスする時には、試合の内容を振り返って選手(お子様が)が試合について話す時間を大切にしてあげてほしいと思います。
話すことで次にやりたいことが見えてくる
話していると、自分で次にやりたいことが見えてきます。言葉にしないとわからないことがたくさんあります。言葉にして初めて自分の失敗がわかります。アドバイスはそのタイミングでほんの少し正論をいってあげたらOKです。正解が響くような環境を作って正解を言ってあげるといいと思います。そうやって正解は自分で導き出したんだ!!と勘違いさせてあげることで、考えることが楽しくなり、自分で考えられるアスリートになっていきます。とはいえ、感情的にならないようにコーチも親も日々修行しなければならないですけどね、笑。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- お子様に『お前は足が遅いなぁ〜』とついつい言いたくなる時に参考にしたいオーストラリアンオープンテニスのスピードデータの読み方