ヨーロッパのテニスアカデミーのクラス分けから学んだ選手育成に必要な判断基準!
テニスアカデミーのクラス分け
テニスの練習環境は、レベル別に選手をコートに振り分けて行います。年齢別に振り分けられることが多く、試合の戦績が良い選手は飛び級で一つ上のランクに振り分けられるという形式が一般的ではないでしょうか?
スペインのアカデミーのクラス分け
スペインでも飛び級はありましたが、判断基準は大会や練習マッチの試合結果ではありませんでした。その判断基準は、
自分よりも強い選手とやっても自分のポイントの取り方ができる選手
でした。
あるクロアチア人ジュニアの例
練習マッチでは私でも6−3や6−2で勝てるレベルだったにも関わらず、コーチに選出されて上のチームで練習することが多かったジュニアがいました。選手時代の私やその他のメンバーは納得かない気持ちもありました。
育成に必要な判断基準
今、その判断基準を現地のコーチに聞いてみると納得させられます。当時の私では、上のチームに上がっても、ただ強いボール・速いボールに対してリアクションするばかりで、自分のポイントの取り方はできませんでした。私には通用する武器がなかったのです。それでは私のレベルアップにはつながらなかったでしょう。
低年齢の頃から
まずは、低年齢の頃からヨーロッパを経験して、多彩なテニスを身につけておくことが大切だと思います。日本人には、ビッグフォアハンドやビッグサーブというわかりやすい武器を持つことは、体格上難しいです。
①全てのショット・全ての戦術を使いこなす
②早いタイミングを使いこなす
③動きの素早さで圧倒する
などのヨーロッパでも通用する武器を身につけておいて、自分よりも年上の強い選手とガンガン練習するのが理想なのでしょう。通用するものがあれば、強い選手と練習すればそれだけ得られるものもたくさんあるのです。
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