長所を伸ばして強さを身につけたテニスを目指すために必要なこと。
指導とは勝つためのコンセプトを伝えるもの
スペインのアカデミーでは、同じ指導を受けていても、選手達のテニスはそれほど似ていません。打ち方の指導はありますが、
①ボールへの入り方
②足の決め方
③どのような考えで打つのか
を重視するため、スイング自体は全員異なります。元々、他人と同じが嫌いという文化も影響していると思いますが、画一的な選手は生まれにくい印象があります。私が留学している頃のサンチェス・カサルアカデミーでいうと、マレー選手とモナコ選手などは対照的なタイプです。
教えてもらうだけではなく、主体的
選手も教えてもらうという意識が強すぎず、主体的に学んでいる印象が強いです。その証拠に納得いかないことに関しては、ジュニアであっても大人のコーチにしっかりと自分の意見を主張します。
キャラを残すことが大切
先日、日本のテニスコートで子供達同士で楽しく練習している小学生男子3人を見ました。こんな3タイプ。
①がっしり体型で良いフォアを打つ本格派ジュニア
②ひょろっと手足が長く、テコの原理を使って速いボールが打てるジュニア
③パワーが無くフォアでもスライスを良く使うけど、空きスペースが良く見えているクレバーなジュニア
みんなまだまだ県大会で負けてしまいそうなレベルでしたが、それぞれの特徴を大切にして育っていけば面白いなと感じました。
昨年のクロアチア遠征
昨年のクロアチア遠征では、国際大会だけでなく、クロアチアテニス協会の大会にも参戦しました。そこでプレイするクロアチアの選手は、日頃からガッツリ練習しているタイプではなく週に1回から2回練習する選手達。技術的には圧倒的に日本人の方が上ですが、簡単にポイントを取らせてもらえません。上手さを消されてしまって為す術なしという状態。
強さを身につけた選手へ!
なぜクロアチアの選手は強いのか?それは試合をベースにテニスを学んでいるからです。強さを身につけるには大会を経験していくしかありません。強さに結びつくような上手さを身につけていく必要があります。
①多彩な戦術
②タイミングの早さ
③自分の長所を知っている
このようなことが大切になります。
特に『③自分の長所を知っている』選手になるには、自己主張しながら主体的に学んでいくことが大切になってくると思います。
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