テニスと勉強の両立ができている今時のジュニアの特徴!!
テニスだけでなく勉強も大切にしてもらいたい
競技テニスを始めると無くなるのが時間です。テニスクラブへの往復と練習時間、そして週末の試合。1日24時間ー睡眠ー学校ーテニス=??って考えると数時間しか残らないのが実情です。私は勉強は必ずやらなければならないと思いっています。子供達にも勧めていますし、江坂TCのヘッドコーチ時代は塾や試験勉強・宿題のための遅刻・早退は認めていました。テニスも勉強もある程度低年齢の頃から努力を習慣化することは大切であると考えています。勉強に関して言えば、本を読む、机に向かうという習慣をつけることです。私の遠征では必ず勉強の時間を設けます。テニスコートの横にある小さなスペースの机でも習慣化することを大切にしています。勉強の内容は各自に任せています。ハードな練習が始る前、終わった後、シャワーを浴びればスイッチを入れ替えて勉強ができるような癖をつけておきたいと考えています。
遠征中の勉強時間でわかるオンコート&勉強中の集中力がある子の見分け方。
以前のこの記事に書いたように、集中力ある子は目がキョロキョロしないですし、手がよく動きます。
養うのは集中力とルーティーン
テニスと勉強を両立させるのに必要なことは、集中力とルーティーンです。この2つはテニスでの同じように相関関係にあり、集中力を養うためにルーティンを決め、そのルーティンがまた集中力を高めてくれます。
リビング学習なる言葉があり、とても効果があるそうです。競技ジュニアテニスには、コートサイド学習だと思います。テニスと勉強を比べて、環境的に融通が利かないのは明らかにテニスです。テニスコートがなければ、テニスの練習の80%はできません。ですが勉強は環境的なハードルがそれほど高くありません。ノートや鉛筆があればできます。今はスマホで大抵のことは調べられるので重たい辞書を持ち歩く必要もありません。スタディサプリなどを使えば、一流講師の授業も受けることができます。いかにスキマ時間・細切れ時間に勉強をするかというタイムマネイジメントが必要になります。
テニスと勉強を両立させるために必要だと思うこと
ジュニアの育成に長年携わってきましたが、近年、テニスも勉強も両方できるという子供が増えていると感じます。鍵になるのはやはり、習慣化された行動だと思います。今時の両立できているジュニアの共通点は、昔で言うところの
ガリ勉タイプではない
とこいうことです。コミュニケーション能力もものすごく高いし、テニスの練習の集中力も高い。それでいて机に向かえば集中できる。何かを高めるために必要な能力を持っているからこそ両方できるようになるのだと思います。勉強ばっかりテニスばっかりではなく、両方で成果を出せる時間管理を習慣化してしまえば、ガリ勉タイプになる必要はありません。っていうか、競技テニスをしていたら、ガリ勉タイプになる余裕なんてありませんよね。その第一歩は、大好きなテニスだけでなく、やりたくない勉強を習慣化すること。そうやってやりたくないことを習慣化することを学べると、テニスの中でもやりたくない家でのトレーニングやストレッチなどを習慣していくことにつながります。そしてそれで成果が出ると勉強も苦手な教科にも取り組むやる気が出てきたりという風にして良いスパイラルを作っていけます。昨今は、海外のジュニアものすごく勉強しています。文武両道は国際基準です。
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