優秀なコーチに対してこそはっきりと『強くなりたい!』と伝えることが必要な理由。


忙しくてあまりコーチとコミュニケーションを取る機会がない保護者の方へ。

共働きだったり、兄弟がいたりしてテニスクラブに足を運べず、担当コーチとコミュニケーションを取る時間がない保護者の方は多いと思います。その中で、競技選手として頑張りたい、もしくは頑張らせたいと思っている方がいたら、『強くなりたいんです!』『強くさせたいんです!』という思いをしっかり伝えておくことが大切です。

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多くのテニスクラブでは、最初から選手コースのような本格的なクラスを受講することはできません。一般クラスと呼ばれる初心者や週1回の習い事で競技として本格的に参戦する気はない子供たちのレッスンに入ります。

競技クラスと一般クラスのマニュアルによるターゲティングの違い 1番目と7番目

私の20年のスクールコーチとしての経験上、競技クラスと一般クラスの大きな違いは、指導対象のターゲティングです。もし10人生徒がいるとして、その中で上から何番目の生徒に合わせてレッスンを行うのか?競技クラスでは1番上手い選手にレッスン内容を合わせます。競技で勝ちたいわけですから、1番上手い選手に合わせたハードな内容にしても全員ついてきます。全員モチベーションも高いからです。そして一般クラスでは、上から7番目の選手に合わせます。技術面だけでなく、モチベーションの面でもです。一般クラスでは全員がモチベーションを高く持って練習しているとは限りません。

優秀なコーチほど的確にミッションを遂行する

テニススクールの優秀なコーチは、技術面の向上を助けられるのはもちろん必要な能力ですが、それと同じくらい、『テニスを続けてもらう』能力が長けているコーチのことを指します。特に一般クラスでのミッションは、『強くなる』よりも『続けてもらう』ことにあります。一般クラスに通わせている親御さんたちも、テニスの楽しさを覚えて一生使える趣味として続けて欲しいと考えています。無理矢理競技の厳しさを押し付けて嫌いにさせてしまってはプロコーチ失格です。

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モチベーションが高くない生徒には、そのモチベーションに合わせてレッスンを行い、テニスの楽しさを伝えることもテニスコーチの重要な仕事の一つです。一般クラスではモチベーションが高くても、それに応えるだけのレッスンはなかなか受けられません。

私はコーチが悪いとは言っていません。コーチは悪くありません。これは仕組みの問題です。コーチは責務を果たしているからです。当然のごとく、この例でもマンツーマンの時間があれば、モチベーションに合わせて指導してくれます。ですが一つのレッスンの中でそんなに長くマンツーマンの時間は作れません。

競技系を目指してます!!

ですから競技としてやりたければ、『競技系でやりたい、やらせたい』ということを伝える。もしくは最初から競技系のスクール(あまり多くないですが)に入ることです。忙しくてなかなかコーチを話す機会が作れないそんな方は、『競技系を目指してます!!!』これだけは声を大にして伝えてください。コーチ達は必ず動いてくれます。

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