振り切れないお子様に対してアドバイスする時に読んで欲しいこと


テニスはメンタルゲーム

練習なら綺麗に振り切れているのに、試合になると中途半端なスイングになってしまう。そんなお子様のテニスを見ることがあると思います。テニスは精神的な要素がプレイに左右する競技でです。どんな選手もプレッシャーと戦いながらラケットを振っています。側から見ると、振り切っているように見える選手でも、ノンプレッシャーの時のように、いつものびのびと振り切っているわけではありません。それはナダルやフェデラーも同じです。(松岡修造さんもよく解説でそのように言ってますよね。)

振り切ることはポイントを取るために必要な要素ではない。

振り切った=善
攻めた=善
全力でプレイできた=善

テニスを考える時に陥りやすいことですが、決してこのような単純なことではありません。大切なことはポイントを取ること。それを積み重ねて勝つことです。

時には振り切らない
時には攻めない
時には全力ではない

という選択肢は必要です。

こうなっては終わり

振り切るということをゴールにした場合、一つだけ注意しないといけないことがあります。そしてそれはジュニアにはとても起こりやすい現象です。それは
当たりが薄くなる
ことです。振り切って厚い当たりで打てば、ボールはネットやアウトします。それでも振り切ることを求めると、あたりを薄くしてスピン過多でボールを入れようとします。結果、10の力で振り切って、5しかボールが飛んでないということになります。グリップも知らず知らずのうちに厚くなっているかもしれません。

ゴール設定

最終的には、
①当たりが厚い選手
②狡猾に自分の良さを出せる選手

が強いです。自分の得意な領域を理解して、勝てる勝負しかしないという勝負師の能力は育んでいきたいところです。振り切れないお子様を見た時に、色々と考えてアドバイスしてあげてくださいね。

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