ヨーロッパの指導の優先順位から学ぶ、打ち方の生まれ方。


ヨーロッパの指導では、戦い方の指導と打ち方の指導だと優先されるのは、

戦い方の指導

です。

戦い方

・コートの中にボールを入れる
・変化をつける
・攻撃するときは前に入る

など、戦い方の指導が多いです。言い換えると、勝ち方の指導とも言えます。テニスを始めた時から、勝ち方を指導してくれます。そうすることで選手も、打ち方よりも勝ち方について考えるようになります。

例えばグリップの握り方に注目してみると。。。

プレイ+ステイの普及により、最近はそれほど見なくなりましたが、以前は、低年齢の日本のジュニアには、極端に厚いグリップで打つ選手がいました。握りが厚くても、当たりも同じように厚ければ問題ないのですが、チョリチョリで薄い当たりの選手が多かったです。これは良いことではありません。修正が必要になります。

戦い方を優先するか?打ち方を優先するか?

低年齢でグリップが厚くても、当たりも同じように厚い選手には2パターンいます。

①持って生まれてリストの使い方がうまい
②高い打点から叩いて(特にリターン)主導権を取りに行く戦い方ができている

①は先天的なものですが、②に関してはコーチの指導が不可欠です。結果としてグリップが厚くなるのは、打点が高くなることが原因であることが多いですが、

A.高い打点で厚い当たりで叩く練習をする→グリップが厚くなる
B.身長が低いので高いところで打つ機会が多く、それをラリーでつなごうとする→グリップが厚くなる

というように、意図的に実行したい戦い方があるケースとそうでないケースで異なります。同じように結果としてグリップは厚くなりますが、Aのケースは当たりも厚くなりますが、Bのケースでは先天的な要素がなければ当たりは薄くなりやすいです。

打ち方の生まれ方

戦い方があって、その戦い方に必要なショットがあり、そのショットを自分の肉体で打つために打ち方が生まれます。大切なのは、戦い方と肉体です。

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