マレーの高校生時代のプレイスタイルはこんな風だった。予備知識を入れて錦織選手との対戦相手を楽しもう!
サンチェス・カサルアカデミーの広報の方から写真をいただきました、高校時代のマレー
とにかく打たないマレー
ボールを強く打たないというのが、高校生時代のマレーのテニスの印象でした。スペインドリルをやっていてもそれほどハードヒットしない。試合中もうまく相手のボールに合わせている、バックハンドに関しては、70〜80%はスライスで返球していました。昨日の記事で紹介したような相手のボールが重く感じるヨーロッパのクレーコートであっても、彼の手にかかれば、ツルツルのハードコートでプレイしているかのような合わせる能力の高さでした。
クレーコートのボールの重さについての過去記事
トップ選手を手玉に取る才能
彼の練習マッチを見ていると、バックのスライスを2、3本目打つとATP500位くらいの選手がミスをします。対戦相手の選手もものすごく強い選手なのですが、狙い過ぎてミスらされます。コートのこの辺りに、これくらいのスピードで打って、自分はこの辺りに立っていればエースを取られることはない。そういうコート支配力をマレーはもっています。そんなマレーのコート支配力にミスらされているという感じです。世界1位を4人育てているバルセロナのアンヘルコーチ(下の写真)も、『彼には天賦の才能があった』とお墨付きです。
それがベースに進化した今
現在では、ハードヒットでエースを狙ってくるし、サーブも強烈!でも高校生の頃はそんな感じでした。そういうテニスですが、チャレンジャーに出ると優勝して帰ってきていました。錦織選手との対戦では、そういうテニスがベースにあるという予備知識を入れておくと、より楽しめると思います。
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