ヨーロッパに学ぶ、伸びしろの大きいジュニア選手の育て方。
それは
試合中の遊び心を大切にすること
です。
いらんこと
本番の試合で、そこからドロップショットは難しいと思えるシチュエーションでドロップしてみたり、わざと相手に攻めさせてカウンターを狙って失敗したりと、こちらの選手は、テニスというゲームで遊ぶポイントを作ります。関西弁で言うところの、『いらんこと』を平気でやります。
指導者や保護者
現在クロアチアにジュニア選手を引率して遠征中です。今週は、ヨーロッパ中から選手が集まる大会に参加していますが、こちらでは、それを見ている指導者や保護者の皆さんも、苦笑いするものの、特に注意はしません。結果として6-0で勝てる試合が6-2などになりますが、それはそれで良いといった雰囲気です。
遊び心がない選手
試合中に遊べない選手は、強い相手や、自分と同等の選手との試合になると、相手にリズムやペースを読まれて、テニスが合ってしまい苦しくなります。弱い相手には、6-0で勝てますが、『意外性』がないぶん、自分よりも強い選手相手に突破口を見つけ出すのが難しくなります。わかりやすく言うとテニスが単調になりやすいです。
いかに伸びしろを残すか
低年齢の頃から、『いらんこと』をなくせば、試合に勝てる可能性は上がります。ですがそれだけでは、器の小さい選手になってしまうリスクがあります。ヨーロッパでは、あくまで、伸びしろは残しておいて、テニスの基本を指導する時期であると位置付けてアドバイスしています。
遊び心が成熟するとき
・相手のペースを崩す
・相手に読まれない
など、遊び心が生み出すものは、勝負の流れを左右することが多いです。10歳の世界一を決めるスムリクバボウルを始め、低年齢大会で優勝する選手よりもその手前で負けている選手の方が、大成しやすいのは、低年齢の時は『いらんこと』をして負けているのかもしれませんね。
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