ヨーロッパの環境でテニスを見ればすぐにわかる、日本と違うところ。
それは、
勝つためのルール
です。
テニスはゲーム、ゲームにはルールがある。
この場合のルールとは、試合の進め方ではなく、日本とアメリカの野球が違うように、スペインとイングランドのサッカーが違うように、勝つための戦い方みたいなものです。
ヨーロッパのルール、日本のルール
・持って生まれた強いフィジカル
・クレーコート
・国境をまたいだ多国籍な競争
などの環境の違いで、勝つためのルールが変わります。日本の
・世界的に見てそれほど強くないフィジカル
・オムニコート
・辺境の島国での競争
と比べると、ヨーロッパで勝ち切る方が、質の高いテニスを求められます。
器を広げる経験
海外遠征は、器を広げる経験であって、日本で勝つための経験ができるかというとそうではありません。日本で勝ちたいなら、勝ちたい場所でルールを学ぶ必要があります。海外遠征は、器を広げる経験としては120%の価値がありますが、すぐに結果につなげる短期投資としてどこまで役に立つかはわかりません。
不思議
これまでたくさんの海外遠征をしてきましたが、参加ジュニアは、その後、高確率で成果を出しているのも事実です。
私の小さい考えでは、及ばない吸収力をジュニア達は持っているということでしょう。
現時点ですでに、私は老害ですね。
自分はどこで勝てる選手になりたいのか?
・ヨーロッパの経験で日本で勝つのか?
・ヨーロッパの経験でヨーロッパで勝つのか?
残念ながら2つはリンクしていません。ある意味で難しいのは、全日本ジュニアでも勝って、ヨーロッパでも勝つという歩み方です。世界で勝ちたければ、世界に飛び込んで揉まれて、日本での勝ち負けは気にしないくらいの強いメンタリティが必要です。例えたどり着けなくても、胸を張ってチャレンジすることは、とても有意義な時間の使い方になるでしょう。現在、クロアチアに遠征に来ていますが、それぞれの胸を張ったチャレンジに日々感動しています。
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