ここだけは盗みたいヨーロッパジュニア選手の強さの秘密
それは、
『上手い』より『強い』ということ
です。
明らかに上手いのに
・見た目のフォームの綺麗さ
・ショットの安定感
・鋭い球筋
など、明らかに日本のジュニアが上回っているのにも関わらず、負けてしまうという試合を何試合も見ました。それも2-6 1-6など圧倒的なスコアでです。
・ほんの少し打点を落とす
・ペースがいつも同じ
・ボールが軽い
だけで、ポイントを取らせてもらえません。まるで試合全体を支配されているかのように、ゲームを取られ、セットを取られます。
とどのつまり
テニスは綺麗にボールを打つことを競い合う競技ではなく、相手とのやりとりの中で、なんとかしてポイントを奪うスポーツだということです。昨日の記事でも書いたように、ここにはここのルールがあります。相手とのやりとりに尽力をそそぐことが最も大切なんです。ヨーロッパの選手は、
・攻めているようで実は守っている
・攻められているようで、わざと打たせている
・意外性のある場面で攻撃してくる
・試合中に戦い方を変えられる
そして何より、
闘争心を前面に出して、最後まで諦めずに戦ってきます。
戦う能力
綺麗で速い日本人のテニスの良いところを殺して、綺麗がゆえに単調で読みやすい弱点をついてくる。そういう戦う能力を学ぶには、ヨーロッパのクレーコートという環境はベストだと思います。
差
差が大きいと言えば大きいですし、技術的な上手さでは負けていないと考えれば、ほんのすこしの差であると考えることもできます。実際に、クロアチア、ブルガリア、イギリス、ウクライナなどたくさんのコーチと情報交換をしましたが、日本人の技術力の高さには一目置いていました。
今回のテニスキャンプとダッドボウルの主催者であり宿泊先のアパートも貸してくれたパスコと
何か
現在、3人のジュニアとクロアチア遠征中ですが、テニスコートでの全ての日程を終えました。後は帰国するのみです。我々指導者、そしてジュニア選手がこうやって揉まれることで、差を埋める『何か』を学び、その差を少しずつ埋めていくことで、追いつき追い越せます。次は10月3週目からバルセロナ遠征予定です。詳細は7月上旬に発表します。
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